「コーヒーを飲むとお腹を壊す」のはなぜ?コーヒーが合わない人の特徴も医師が解説!

「コーヒーを飲むとお腹を壊す」のはなぜ?コーヒーが合わない人の特徴も医師が解説!

「コーヒーでお腹を壊す」症状が特徴的な病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「コーヒーでお腹を壊す」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

乳糖不耐症

乳糖不耐症とは、牛乳などの乳製品に含まれる糖質である乳糖を消化できずに、下痢や腹鳴(ふくめい)などの症状を引き起こす病気のことです。したがって、「コーヒーに牛乳を入れて飲むとお腹を壊す」という方は、乳糖不耐症の可能性が考えられます。
本来、乳糖はラクターゼという消化酵素により、小腸でブドウ糖とガラクトースに分解されます。このラクターゼの活性が低下していると、乳糖を消化吸収できずにお腹を壊してしまうのです。乳糖の摂取を中止すれば、下痢や腹鳴などの症状は数時間から1日程度で治まるでしょう。
乳糖不耐症には生まれつき(先天性)のものと、成長や感染性腸炎に罹患したことで発症する二次性のものがあります。牛乳のように乳糖を含む食品を摂取した後に、著しい下痢や腹鳴、腹部の膨満感がある場合には、消化器内科の受診を検討しましょう。子どもの場合には、小児科を受診するとよいですね。

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群( irritable bowel syndrome:IBS)とは、消化器に明らかな異常がないにもかかわらず慢性的にお腹の調子が悪くなる病気です。具体的な症状には、便秘や下痢、お腹の痛みなどがあります。
原因はわかっていませんが、カフェインや乳製品、香辛料、脂質が多い食事は過敏性腸症候群を誘発しやすいといわれています。ゆえに、カフェインを多く含むコーヒーを飲むことで過敏性腸症候群の症状が現れる可能性があるのです。
過敏性腸症候群の症状を和らげるには、暴飲暴食、過食をやめ、規則正しい食生活、十分な睡眠と休養が大切です。症状が長引くときには、消化器内科に相談しましょう。

炎症性腸疾患

炎症性腸疾患とは、その名のとおり腸に炎症を起こす病気のことで、代表的なものに「潰瘍性大腸炎」や「クローン病」があります。腸に炎症が起こると、下痢や腹痛、血便などの症状が現れます。とくに潰瘍性大腸炎では血便や下痢が、クローン病では下痢や腹痛が生じやすいです。
炎症性腸疾患の原因は明らかになっていませんが、コーヒーに含まれるカフェインが腸を刺激し、症状の悪化につながることも少なくありません。下痢や血便、腹痛などの症状が繰り返されるときには、消化器内科を受診しましょう。病状ごとに治療法が異なるため、主治医によく相談することが大切です。

カフェイン過敏症

カフェイン過敏症とは、カフェインの摂取量が少なくても身体が過剰に反応し、めまいや心拍数の増加、興奮、下痢などカフェインを過剰摂取したような症状が現れることです。なお、カフェイン過敏症という病気はありません。カフェインは感受性の個人差が大きいため、少量の摂取でも症状が強く現れることもあり、このように表現されることがあるのです。
カフェインに敏感な方は、日頃からカフェインを摂らないよう心がけましょう。コーヒー以外にも、どのような飲み物や食べ物にカフェインが含まれるかを把握しておくとよいですね。眠れない、お腹を壊したなど一時的な症状であれば過度に心配する必要はありませんが、症状が長引くときや辛いときには消化器内科の受診をおすすめします。

「コーヒーでお腹を壊した」ときの正しい対処法は?

コーヒーでお腹を壊してしまったら、すぐにコーヒーの摂取を中止しましょう。乳糖不耐症が疑われるときには、牛乳など乳糖を含む食品の摂取も控えてください。そして、腸を休ませることが重要です。コーヒー以外にもカフェインを含む紅茶やエナジードリンクの摂取は避け、常温の水や白湯などで適宜水分を補給してください。とくに下痢がある場合は、脱水にならないよう少量の水分をこまめに補います。

食事をする際には、香辛料や脂質の多いものは避け、お粥やうどんなど消化によいものをよく噛んで食べましょう。お腹を温めたり、市販の整腸剤を利用したりすると症状が和らぐこともあります。症状がなかなか治まらないときには、消化器内科を受診なさってください。

健康的にコーヒーを楽しむには、新鮮な豆を使用し、ご自身に適した量を飲むことが大切です。コーヒー豆は焙煎後、徐々に鮮度が落ちていきます。その際、コーヒー豆に含まれる油分が酸化して過酸化脂質となり、お腹を壊す原因となることもあるのです。

コーヒーの適量は体質によって異なりますが、1日2〜3杯までが目安となります。なぜなら、アメリカやカナダではカフェインの摂取量について1日あたり400mgまでを推奨しているからです。カフェイン400mgをコーヒーで換算すると、マグカップ(1杯約220ml)約3杯分となります。ほかの食品からのカフェイン摂取も考慮して、コーヒーは1日2杯程度にとどめておくとよいでしょう。

配信元: Medical DOC

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