「生理痛」がひどい時はどうしたらいいかご存じですか?【医師監修】

「生理痛」がひどい時はどうしたらいいかご存じですか?【医師監修】

生理痛

生理痛の前兆や初期症状は、個々の女性によって異なりますが、月経前症候群(PMS)の一部として現れる傾向があります。PMSとは、月経の数日前から始まり、月経開始後数日で収まる一連の症状を指します。代表的な症状には、腹部の張りや痛み、腰痛、頭痛、乳房の痛みや腫れ、情緒不安定、疲労感、集中力の低下、イライラ、不安感などがあります。

生理前は体温が上昇し、眠気が増す場合もあります。また、食欲が変化し、特別な食べ物を強く欲しがることも見受けられます。これらの症状はホルモンバランスの変動によって引き起こされるもので、特にエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が影響します。

PMSや生理痛の管理には、ライフスタイルの改善や薬物療法が有効とされています。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠は、症状の軽減が期待できます。また、市販薬や処方薬、ホルモン療法なども、痛みや不快感を和らげる可能性があります。

生理痛が日常生活に支障をきたす場合や、症状が重篤な場合は、婦人科や産婦人科を受診しましょう。医師と相談しながら自身に合った対処法を見つけることで、月経周期の管理や症状の緩和に繋がります。

生理痛の検査・診断

生理痛にはさまざまな原因が考えられ、そのなかには子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が含まれるため、適切な検査と診断が必要です。
まず、医師によって患者さんの症状や病歴を詳しく聞き取る問診が行われます。この段階では痛みの強さや頻度、痛みが発生するタイミングなどの把握が目的となります。
次に、内診が行われます。この診察は、医師が膣や子宮の状態を直接把握するための重要な検査です。内診により、異常な腫れやしこりの有無を確認します。

場合によっては超音波検査も行われます。超音波検査では、子宮や卵巣の状態を視覚的に確認できるため、子宮筋腫や卵巣嚢腫などの異常を見つける助けになります。
さらに、血液検査が行われることもあります。血液検査では、炎症の有無やホルモンバランスを確認し、内分泌の異常を検出できるとされています。
ほかにも、必要に応じてMRIやCTスキャンなどの画像診断が追加される場合があります。

配信元: Medical DOC

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