大腸がんの原因
遺伝子異常
全大腸がんの約70%は多くの遺伝子の変異が重なって発症する散発性大腸がんと言われています。また、家族性大腸腺腫症といった、生まれながらに持っている遺伝子の異常が原因で起こる遺伝性大腸がんが約5%程度です。残りの20〜30%は明らかな原因は不明ですが、何らかの遺伝的素因の関与が考えられ、血縁者に大腸がんが多い家族集積性大腸がんであると言われます。このように、大腸がんは遺伝子の異常が原因であることが多く、また家族に大腸がんの既往がある方では、注意が必要です。
喫煙・飲酒
1日1合以上お酒を飲む人では大腸がんの発生率が高くなることが分かっています。また、喫煙も同様に大腸がんの発生率が上昇します。さらに、喫煙者でアルコールを多く飲むと危険性がより上昇すると言われ、男性では、お酒もたばこも吸わない人と比較すると大腸がんの発生率が3倍と報告されています。
肥満
肥満度が上昇すると大腸がんになりやすいことが分かっています。BMI30kg/m2以上で大腸がんのリスクが上昇すると報告されています。身体活動量が高いほど大腸がんのリスクが低くなることも言われており、適度な運動をしながら適正体重を維持することが大切です。
おならがよく出る時に疑う病気・疾患
便秘
便秘で腸内に便が長く貯留すると、腸管内で発酵しガスが発生しやすくなります。このため、便秘が続くとガスが多くなりお腹が張ったり、おならが多くなったりすることもあります。慢性便秘症は10〜15%と、比較的よく見かける病気です。慢性便秘症のリスクとして、女性、身体活動性の低下、腹部の手術歴、精神疾患などの特定の基礎疾患、加齢、薬剤性などが挙げられます。
便秘では、発酵性で吸収されにくい短鎖炭水化物であるオリゴ糖、二糖類、単糖類、ポリオールの摂取を制限することが改善につながります。これらの摂取が増えると発酵によるガスの増加にもつながると言われています。ガスが多いと感じたら、これらの食材に気を付けると良いでしょう。また、有酸素運動は便秘の改善に効果があると言われています。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群は、大腸や小腸などの消化管に異常がないにも関わらず、下痢や便秘などの便通異常、腹痛、腹満感などの消化管症状が数か月以上続く病気です。時に腸管内にガスが溜まり、おならが増えることも考えられます。日本人の約1割程度の人がこの病気であると言われています。命に関わる病気ではありませんが、消化器症状が持続することで日常生活に支障をきたすことも少なくありません。過敏性腸症候群の原因は分かっていませんが、細菌やウイルスによる腸炎の後に発症しやすいと言われています。
過敏性腸症候群の改善にはまず生活習慣の改善が大切です。暴飲暴食を避けて、バランスの良い食事、ストレスをためず、十分な睡眠をとるように心がけましょう。それでも症状が持続する場合には、消化器内科を受診して相談をしましょう。
呑気症
呑気症とは、空気嚥下症ともいいたくさん空気を飲み込んでしまうことによって胃や食道、腸に空気が溜まり、げっぷやおなかの膨満感などが起こる病気です。呑気症の原因は、ストレスである事が多いです。飲食の際に、一緒に少量の空気を飲み込みます。少量であれば問題ありませんが、大量に空気を飲み込むことで症状が生じます。飲食の時だけではなく、緊張や不安があると唾液を飲み込むことが多くなりますが、この時に空気も一緒に飲み込んでしまうことが原因となる事も多いです。このような症状が持続する場合、原因となるストレスを解消したり、リラックスできる様にしたりすることも大切です。しかし、それでも症状の改善がない場合には、心療内科で相談をしてみましょう。

