商店街の奥にある日常

布施という町には、観光名所はない。でも、人がいて、暮らしがある。サニヤンのまわりにも、小さな魚屋や八百屋、揚げ物の匂いが漂う精肉店が肩を並べている。
下町の商店街で生きるには、美味しいだけじゃ続かない。日常の中に溶け込んで、飽きられず、信頼され続ける必要がある。
サニヤンのお好み焼きがそうであるように。
変わらない、という努力

一枚400円。毎日食べられる価格だ。
特別な日にじゃなく、ちょっとお腹がすいた時に買って帰る。パックを開けたときの湯気と香り、そして、ほわほわのやわらかさ。
それを守るために、小麦粉の配合も、キャベツの品種も、刻み方の精度も、ずっと変えていない。
たぶん、何気なく買っている常連さんも、そこまでは知らない。けれど、どこかで気づいているのかもしれない。この一枚が、自分の日常をちょっと良くしてくれていることに。
ライター紹介
SEKAI HOTEL Deep Osaka Experience(SEKAI HOTEL 大阪布施)
東大阪・布施商店街の空きテナントを客室にリノベーションし、近隣の飲食店や銭湯での”日常”を旅の一部として楽しむ「まちごとホテル」。観光地では味わえない、まちの日常の魅力を発信しています。
公式HP:https://www.sekaihotel.jp/area/fuse
Instagram:https://www.instagram.com/sekaihotel
