「血液検査の結果」はどこを見ればいいの?基準値や異常値を医師が解説!

「血液検査の結果」はどこを見ればいいの?基準値や異常値を医師が解説!

血液検査結果の見方と再検査が必要な診断結果・所見とは?Medical DOC監修医が解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「血液検査前後の食事」はどうしたらいいかご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

木村 香菜

監修医師:
木村 香菜(医師)

名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

血液検査の結果の見方と再検査が必要な診断結果・所見

ここまでは血液検査前後の食事について基本的なことを紹介しました。
再検査・精密検査を受診した方が良い結果がいくつかあります。
以下のような診断結果の場合にはすぐに病院に受診しましょう。

血液検査の結果の見方・主な項目の基準値と異常値

血液検査の結果は、各項目について基準値が設けられていますので、ご自身の値がこの範囲にあるかどうかを見ていきます。
血液検査の主な項目と基準値について、以下に示します。

血液検査の項目 基準値 異常値(要精密検査)

白血球数(103/μL) 3.1-8.4 3.0以下、10.0以上

血色素量(ヘモグロビン)(g/dL)

男性 13.1-16.3 12.0以下、18.1以上

女性 12.1-14.5 11.0以下、16.1以上

血小板数(104/μL) 14.5-32.9 9.9以下、40.0以上

空腹時血糖値(㎎/dL) 99以下 126以上

HbA1c(%) 5.5以下 6.5以上

HDLコレステロール(㎎/dL) 40以上 29以下

non-HDLコレステロール(㎎/dL) 99-149 89以下、210以上

LDLコレステロール(㎎/dL) 60-119 59以下、180以上

中性脂肪(トリグリセライド)(㎎/dL) 30-149 29以下、500以上

AST(U/L) 30以下 51以上

ALT(U/L) 30以下 51以上

γ-GPT(U/L) 50以下 101以上

尿酸(㎎/dL) 2.1-7.0 9.0以上

クレアチニン(㎎/dL)

男性 1.00以下 1.30以上

女性 0.70以下 1.00以上

血液検査の結果で精密検査が必要な数値と診断内容

貧血
貧血の診断は、ヘモグロビン値が男性で13g/dL未満、女性で12g/dL未満の場合に行われます。鉄欠乏性貧血や慢性疾患による貧血が主な原因です。精密検査としては、鉄、フェリチン、トランスフェリン飽和度、ビタミンB12、葉酸の血液検査が必要です。費用は約3,000〜5,000円で、内科または血液内科を受診します。再検査の結果に応じて、鉄剤の内服・注射、ビタミンB12の補充、原因疾患の治療が行われます。 脂質異常症(TG, LDL)
脂質異常症の診断は、トリグリセリド値が150mg/dL以上、またはLDLコレステロール値が140mg/dL以上の場合に行われます。これは脂質異常症や動脈硬化のリスクを示します。検査内容にはLDL-C、HDL-C、TG、総コレステロール、Non-HDLコレステロールの血液検査が含まれ、費用は約2,000〜4,000円です。内科または循環器内科を受診し、再検査結果に応じて食事療法、運動療法、スタチンなどの薬物療法が行われます。 高血糖
高血糖の診断は、空腹時血糖値が126mg/dL以上、またはHbA1cが6.5%以上の場合に行われ、糖尿病や耐糖能異常を示します。精密検査には、空腹時血糖値、HbA1c、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)が含まれます。検査費用は約3,000〜5,000円で、内科または糖尿病内科を受診します。再検査結果に基づき、食事療法、運動療法、インスリン療法、経口糖尿病薬の治療が行われます。 腎機能
腎機能障害の診断は、クレアチニン値が男性で1.2mg/dL以上、女性で1.0mg/dL以上、または推算糸球体濾過量(eGFR)が60mL/min/1.73㎡未満の場合に行われ、慢性腎臓病(CKD)を示します。検査内容にはクレアチニン、尿素窒素(BUN)、電解質の血液検査および尿アルブミン、尿蛋白の尿検査が含まれます。費用は約2,000〜4,000円で、内科または腎臓内科を受診します。再検査結果に応じて、食事療法、降圧薬、重症の場合は透析療法が行われます。 肝機能
肝機能障害の診断は、ALT(GPT)、AST(GOT)が50U/L以上、また、γ-GTPが100IU/L以上の場合に行われます。これにより、肝炎、脂肪肝、肝硬変が疑われます。検査内容にはALT、AST、γ-GTP、アルブミン、ビリルビンの血液検査および超音波検査(エコー)、CT、MRIなどの画像検査が含まれます。費用は約3,000〜10,000円で、内科または消化器内科を受診します。再検査結果に基づき、原因に応じた薬物療法(抗ウイルス薬、抗酸化剤など)、および生活習慣の改善が行われます。

「血液検査と食事の関係」についてよくある質問

ここまで胃カメラ後の食事について紹介しました。ここでは「血液検査と食事」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

血液検査当日の採血前は水分補給をしても大丈夫ですか?

木村 香菜 医師

はい、水分補給は可能です。ただし、水やお茶など無糖の飲み物に限ります。詳しくは医師の指示に従ってください。

血液検査が午後にあるとき当日の食事はどうすればいいのでしょうか?

木村 香菜 医師

血液検査が午後にある場合は、朝食後は絶食し、水分は無糖の飲み物に限ります。

血液検査前10時間は食事をしてはいけない理由を教えてください。

木村 香菜 医師

血液検査前の10時間は食事を控える理由は、食物が血糖値や中性脂肪値などの検査結果に影響を与えるためです。これにより、正確な診断が難しくなる可能性があります。

採血の前に食事をしてしまったら血液検査は受けられなくなりますか?

木村 香菜 医師

食事をしてしまった場合でも、血液検査は受けられますが、結果が影響を受ける可能性があるため、医師に相談して指示を仰ぐことが重要です。必要なら再検査を行うことがあります。

血液検査前日に食べたものは結果に影響しますか?

木村 香菜 医師

血液検査前日に食べたものは、特に脂っこい食事や高糖分の食事は、血糖値や中性脂肪値に影響を与えることがあります。正確な検査結果を得るためには、前日の食事にも注意が必要です。医師の指示に従いましょう。

配信元: Medical DOC

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