クモ状血管腫とは、皮膚表面で見られ、毛細血管が放射状に広がっているような状態のことをいいます。
この症状は、さまざまな病気の症状の一つとして現れることがわかっており、中には恐ろしい病気によって引き起こされているケースもあります。
見過ごすと恐ろしい病気の症状の場合もあるため、注意が必要です。そこで本記事では、クモ状血管腫を放置するリスクや予防方法について解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「クモ状血管腫」を発症すると「赤い発疹」ができるの?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
クモ状血管腫のリスクと予防

放置するリスクを教えてください。
クモ状血管腫は、通常時間がたてば自然に消えます。特別な病気によるものでなければ、放置していても問題はありません。しかし、肝臓の機能低下によって発症している場合は、放置しているとさらに病気の悪化を招く可能性があります。軽度な肝機能の低下であったはずが、本格的な肝硬変に変わってしまう可能性もあるでしょう。
また、肝硬変の放置は、肝臓癌・胃食堂静脈瘤などのさまざまな合併症を伴います。血管腫の放置によって、これらの病気の早期発見に遅れる可能性があるため、異変を感じた際には専門の医療機関に相談する方が良いでしょう。
自然治癒することもあるのでしょうか?
子供にできた場合や、妊娠や経口避妊薬の服用を行った女性にできた場合は、自然治癒する可能性は高いです。病気による症状ではないため、悪化や合併症の心配なく、自然に治っていくでしょう。しかし、先述したような病気による症状の場合は、病気が改善されなければ、血管腫も治りません。
クモ状血管腫は予防できるものですか?
予防方法としては、肝臓の機能悪化を招くような病気にかからないようにすることです。この血管腫は、軽度な肝機能障害であっても発症する可能性があります。そのため、肝機能を低下させないための、食生活などに気をつけることが重要です。
例えば、アルコール摂取や塩分の多いものは避けるといったものが具体的な方法です。栄養バランスを整えること以外には、適度な運動も効果的な予防方法となります。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
クモ状血管腫は、子供から大人まで誰しも発症する可能性がある病気です。病気によるものでない場合は、悪化の心配がないため、特に心配はありません。放置していても、数か月経過すれば自然に治るでしょう。しかし、病気由来のものであれば、放置してはいけません。自己判断で放っておくと、肝機能の低下だけでなく、さらに重篤な病気へと悪化する可能性があります。
そのようなことにならないためにも、異変を感じた際には、専門の医療機関に相談しましょう。
編集部まとめ

クモ状血管腫は、誰しもかかる可能性のある病気です。しかし、特に病気由来のものでなければ、放置していても問題ありません。
病気由来の場合は、早期治療のためにも、専門の医療機関に相談しましょう。恐ろしい病気ではありますが、予防方法もあります。
栄養バランスの整った食事や適度な運動などを行えば、病気を防ぐことができるのです。適切な知識を備え、発症しても過度に恐れることなく治療を進めましょう。
参考文献
【くも状血管腫】【コラム】|長崎医療センター
血管腫|徳島県県医師会

