
ひゃくはちが運営する「JAPAN MADE」は、京都の老舗提灯工房・小嶋商店と共に12月13日(土)・14日(日)に体験型イベント「Awai – あわい -」を開催する。
受け継がれる日本のモノづくり
「JAPAN MADE」は『共息』をコンセプトに掲げ、日本のモノづくりを持続可能にすることを目指すプロジェクト。
日本のモノづくりとは、恵まれた豊かな自然とそこで育まれ受け継がれてきた人間の技と心が対話し、共息して生まれた文化だと考えているという。そして“共に呼吸し、息の長いストーリーを。これから先も在り続ける文化を。”という想いのもと、全国の職人や工房と共に活動している。

一方、小嶋商店は、江戸寛政年間の1789年に京都で誕生した老舗提灯工房だ。
創業以来、竹割から骨組み、紙貼りまで一貫して手作業で行う地張り式製法を守り続けてきた。独立した竹骨を一本ずつ輪にして麻糸でまつることで、強度と柔らかな風合いを両立している。
その無骨で頑丈な京提灯は、時代を越えて受け継がれる職人技の象徴。こうした江戸時代から伝わる伝統技法を基盤に、素材やフォルム、空間と提灯との新たな関係性を探求し、現代に息づく光の景色を生み出している。
開催の背景
2016年に発足した「JAPAN MADE」が活動を続けるなかで、後継者不足や原材料・道具の枯渇、販路の縮小といったモノづくりを持続させるための課題が浮かび上がった。これまでメディアを通じて「知ってもらう機会」を届けてきたが、次のフェーズでは「体感してもらう機会」を作ろうとしている。
その第1弾として、今回開催するイベントが「Awai – あわい -」だ。
“あわい”とは、素材と技、人と自然、伝統と現代、その間に生まれる微細なゆらぎや余白のこと。記念すべき第1回では小嶋商店を迎え、200年を超える技の継承と手仕事の美を、光と影、音や手触りを通して多角的に紹介する。
