「お前だけ休めないと思うなよ」母親たちの悲痛な叫びが殺到
しかし、この父親のSOSに対し、コメント欄で怒りと悲しみを露わにしたのが、共働きの母親たちでした。彼女たちは、父親が「急に休めない」ことを、長年、母親が一人で負わされてきた重荷だと指摘します。
タイトルにもある、議論の核心を突いた意見はこれです。
「お前だけ休めないと思うなよ」
「母親だけに押し付けてきたのが日本社会だ」
他の母親たちからも、「自分だけが苦労していると思うな」という、悲痛な声が殺到しました。
「子を持つ母も急に休めないんですよ。それを無理やり休むんですわ。会社に頭下げられそうですか?」
「母親は休めると思ってるのか?頭下げて休んでるんだよ。ありえない」
データが示す「休めない格差」の根深さ
この対立は、個人の問題ではなく、日本の社会構造に根差しています。
厚生労働省の2023年度の調査によると、父親の育児休業取得率は過去最高の30.1%に上昇したものの、女性の84.1%と比較すると依然として低い水準です。法律で看護休暇(年5日/子)が認められていても、利用が進まない背景には、職場でのプレッシャーや雰囲気があります。
WEFの2023年ジェンダーギャップ指数で日本が146カ国中125位という現実が示す通り、「男は仕事、女は家庭」という長年の慣習が、依然として父親の休暇取得を妨げる大きな障壁となっています。結果として、子どもの発熱時の対応は「母親が無理やり休む」という形に偏り、「休めない格差」を生み出しているのです。

