義父の余計な一言
次第に、話題は徐々に私の父へと移りました。
義父は、「ところでA子さんのお父さんは、土地や不動産をお持ちですか?」と。
私の父はごく普通の会社員で、特に裕福ではありません。
「いや、持ってないし聞いたこともないです」と答えると、義父は待ってましたとばかりに、不動産を持つことの優位性について力説し始めます。
いちいち私の父を引き合いに出して、私の家の経済状況を探ってくるのが本当に嫌で、聞いていて楽しいものではありません。
夫が放った一言
義父が「あのね、不動産というのは……」と話を続けようと口を開いたとき。
これまで一切口を挟まなかった夫が、静かに言ったのです。
「父さん。その話、おれも奥さんも興味ないから」
「俺もA子も、父さんの自慢話に付き合えないから、そろそろ帰ろうか」
その一言で、空気が一瞬で凍りつき、義父の顔は赤らみ、自慢話はピタリと止まりました。

