発症すれば一生残る麻痺も…知らない間に感染する「ポリオ」とは【医師監修】

発症すれば一生残る麻痺も…知らない間に感染する「ポリオ」とは【医師監修】

ポリオの前兆や初期症状について

ポリオウイルスに感染しても多くの場合無症状で経過しますが、中には頭痛や発熱、喉の痛み、吐き気、嘔吐などの全身症状を認めることがあります。

またポリオ患者の約1〜2%に該当する非麻痺型では、頭痛や発熱、喉の痛み、吐き気、嘔吐などの症状が現れたのち、「髄膜炎」を発症するケースがあります。

一方、全体の0.1%〜2%に該当する麻痺型では、ポリオとしてよく知られている麻痺症状が現れます。麻痺型では、手足に力が入らない「弛緩性麻痺」を認めます。一般的に筋肉痛や筋肉のけいれんなどの症状がみられるものの、中には前兆なく弛緩性麻痺を呈するケースもあります。また、弛緩性麻痺に加えや発語や呼吸、飲み込み(嚥下)が障害される「球麻痺」を合併するケースこともあります。

麻痺は自然に回復することが多いものの、発症から1年を経過しても麻痺や筋力の低下が持続する場合には、永続的に障害が残る可能性があります。
(出典:国立感染症研究所NIID 「ポリオ(急性灰白髄炎・小児麻痺)とは」)

ポリオの検査・診断

ポリオが疑われる場合には、ウイルス検査や血液検査が行われます。

ポリオの初期症状は他のウイルス性疾患と類似していることがあるため、特に麻痺が現れるまでの段階では診断が難しいことがあります。麻痺を認める場合は、ポリオを含むさまざまな疾患の可能性を考慮して検査を行います。

ポリオウイルスの感染を確認するためには、便や咽頭からの分泌物を採取して培養し、ウイルスを分離する検査が行われます。ポリオウイルスは感染後、数週間にわたり便のなかに排出され続けるため、糞便検査はポリオの診断で特に有効であるといわれています。

血液検査を行い、ポリオウイルスに対する抗体の有無やその量を測定することも診断の助けになります。血液検査により、既に感染したかどうかや、ワクチン接種によって免疫が形成されているかを確認することができます。

この他、脊髄液を採取してウイルスの存在や炎症反応などを調べることもあります。

配信元: Medical DOC

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