発症すれば一生残る麻痺も…知らない間に感染する「ポリオ」とは【医師監修】

発症すれば一生残る麻痺も…知らない間に感染する「ポリオ」とは【医師監修】

ポリオの治療

ポリオの発症を認める場合は、症状に対する対症療法が中心に行われます。

現段階で、ポリオを完治させるための薬や治療法は開発されていません。麻痺などの症状を認める場合は、残された機能を最大限に活かすためのリハビリテーションなどが行われます。

球麻痺を呈し、自力で痰を排出できなかったり呼吸が困難になる場合は、気管切開や補助呼吸療法などが行われます。

ポリオになりやすい人・予防の方法

ワクチンを接種していない小児や、免疫力の低下している成人はポリオを発症するリスクがあるといえます。

国内ではポリオウイルスの流行はないものの、海外諸国では依然ポリオウイルスが流行している地域があります。特に発展途上国や紛争地域ではワクチンの普及や接種率が低く、衛生環境も整備されていないことから、免疫機能の獲得が未熟な小児は感染の確率が高まります。成人も感染する可能性があり、免疫抑制療法を受けている場合やHIV感染症などに罹患している場合は特に感染のリスクが高いため、ポリオウイルスの流行している地域へ渡航するときは十分な注意が必要です。

ポリオの発症予防には、ワクチン接種が最も有効です。ポリオワクチンには、経口ポリオワクチン(OPV)と不活化ポリオワクチン(IPV)の2種類があります。国内の予防接種では、経口ワクチンが用いられていましたが、平成24年から不活化ポリオワクチンを注射で投与する方法(四種混合ワクチン、五種混合ワクチン)が用いられています。

ワクチン接種を済ませていても、ポリオウイルスが流行している地域へ渡航する場合には、ワクチンの追加接種を受けることが推奨されています。特に0歳台の乳幼児や1975〜1977年代生まれの人はポリオウイルスの抗体量が低いといわれているため注意しましょう。


関連する病気

急性灰白髄炎

小児麻痺

脊髄性小児麻痺

HIV感染症

髄膜炎

ポリオ後症候群


参考文献

国立感染症研究所NIID「ポリオ(急性灰白髄炎・小児麻痺)とは」

厚生労働省「ポリオについて」

厚生労働省検疫所FORTH「ポリオ(急性灰白髄炎)とは」

厚生労働省検疫所FORTH「疾患別解説急性灰白髄炎(ポリオ)」

配信元: Medical DOC

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