「エンタメニュースを公共放送が速報で扱うこと」への批判
この一件は、国民にとって「速報の判断基準」という、NHKの根幹に関わる問題が一気に可視化された瞬間でした。NHKは過去にも、カメラの角度を意図的に傾ける「ダッチアングル」の使用などで報道の質が注目されており、今回の判断は、その不信感の蓄積に火をつける形となりました。
視聴者の怒りの元は「受信料」と「公共性」
怒りの根源には、NHKが民放と異なり、国民の「受信料」で成り立つ公共放送であるという事実があります。放送法に基づき、国民生活に不可欠な公平・公正な情報を提供することがNHKの使命と考える視聴者が多いのです。
そのため、多くの国民は「命や財産に関わる緊急情報」が最優先されることを期待しています。しかし、今回の報道は、その期待を裏切るものだったのでしょう。SNSでは、「受信料という事実上の税金を払っているのに、なぜ娯楽を速報するのか」という経済的な不満と、「公共の役割放棄だ」という批判が交錯し、怒りが増幅しました。

