毛巣洞の治療
毛巣洞は自然に治癒することはほとんどないため、皮膚科や形成外科での治療が必要です。軽い感染の場合は、抗生物質を飲んで様子を見ることがありますが、感染が強い場合は切開しないといけません。また、感染を繰り返す毛巣洞には、手術による切除が必要です。
切開排膿
切開するために、局所麻酔を行います。麻酔が効いたあと、皮膚を切り開いて、中にたまっている膿を洗い流します。
手術による切除
毛巣洞を完全に取り除く方法です。感染のリスクが低くなるため、痛みや腫れも少なくなります。
手術後の傷は、そのまま塗り薬などで治す方法と、周囲の皮膚や皮下組織を移動して閉じる方法があります。
手術後も長時間座っていると再発する可能性があるため、日常生活の工夫が大切です。
毛巣洞になりやすい人・予防の方法
長時間座っていることが多い方、肥満の方や毛深い方、若い男性に多く見られます。
長時間運転する職業のトラックの運転手やタクシーの運転手はお尻の皮膚の状態に注意しましょう。見えにくい場所なので、発見しにくく症状が出てから気付くことが一般的です。
また会社員の方や学生、女性でも毛巣洞を発症することもあります。
長時間座ることの多い方はクッションをつかったり、適切に休憩をとったりしてください。
眉や脇に発生する毛巣洞に対しては、カミソリや毛抜きによる手入れがリスクになります。
皮膚を清潔に保ち、痛みや赤みなどの症状が起こった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
関連する病気
有棘細胞癌
痔瘻粉瘤(類表皮嚢腫)
皮膚腫瘍
参考文献
一般社団法人 日本形成外科学会毛巣洞
日本大腸肛門病会誌69毛巣洞の治療成績
日本大腸肛門病会誌70膿皮症・毛巣洞の治療
沖縄県医師会眉周囲の毛巣洞
医書ジェーピー株式会社 (皮膚科の臨床 58巻1号)毛巣洞より生じた有棘細胞癌の1例
医書ジェーピー株式会社 (臨床外科 77巻8号)毛巣洞の診断と外科手術
J-STAGE (皮膚の科学13 巻 4 号) 術前 CT と MRI が有用であった毛巣洞の1例

