野菜の冷凍保存検索が17倍に!家庭で実践する「食べきれない」対策
クックパッドは、10月の食品ロス削減月間に合わせて、家庭での野菜冷凍保存の検索動向を調査しました。調査の結果、小松菜やナス、ゴーヤなど手頃な野菜の冷凍保存検索が2015年比で平均約17倍、ゴーヤに至っては約37倍と大幅に増加。特に2024年から2025年10月にかけて急増しており、「まとめ買いをした」「頂き物が多すぎる」「家族の予定が合わず消費できない」といった"食べきれない現実"に対し、家庭が「一度冷凍して時間を止める」という新しい生活知を確立していることが明らかになりました(※1)。
「使い切れない」という現実、家庭が見つけた解決策
10月は食品ロス削減月間として、全国で取り組みが呼びかけられています。「頂き物の野菜が多すぎて困る」「家族の予定が合わず、買った野菜が冷蔵庫で眠っている」「キャベツを1玉買ったら使い切れない」──こうした"食べきれない現実"は、多くの家庭が直面する切実な課題です。
日本では年間464万トンの食品ロスが発生しており、家庭からの食品ロスは半分近くを占めます。2000年と比べると全体で53%削減と進展していますが、事業系58%削減に対し、家庭系は46%削減にとどまっています(※3)。
野菜の廃棄理由として多い一つが「使い切れずに傷んだ」というケース。夫婦のいる世帯のうち、共働き世帯が7割を超える現代において(※4)、家族の食事時間が合わない、予定通りに消費できないという状況は日常茶飯事です。
そこで家庭が見つけた解決策が、傷む前に「先取り冷凍」するという方法でした。クックパッドの食の検索データサービス「たべみる」で野菜の冷凍保存検索を分析したところ、この10年で大きな変化が見られました。インゲン、里芋など、昔から冷凍できると知られていた野菜の検索はほぼ横ばいである一方、これまで「冷凍に向かない」と思われがちだった、手頃な価格で買いやすい野菜の検索が急増しています。小松菜、ナス、ゴーヤ、キャベツ、ジャガイモなど、日常的に使う野菜に「余った時に冷凍する」という選択肢が広がっているのです。
特に2024年から2025年10月にかけての伸びは顕著で、ゴーヤは前年比約4.8倍、キャベツは約6.4倍、ナスは約5.5倍と急増しています。

