急性中耳炎の前兆や初期症状について
急性中耳炎の一般的な初期症状は、耳の痛みや聞こえにくさ、発熱、耳漏です。痛みは突然発生し、夜間や横になったときに強くなる傾向があります。痛みが強い場合、子どもが泣き続けたり、眠れなくなることがあります。
また、中耳に液体がたまることで、音が伝わりにくくなるため耳が詰まったように感じ、聞こえが悪くなることがあります。それに伴い、テレビの音量を上げたり、呼びかけに反応しにくくなったりといった行動の変化が見られることもあります。
発熱も急性中耳炎の初期症状の一つで、細菌感染が原因の場合に高熱が出ることが多いです。発熱に伴い、ぐったりする、食欲が減る、元気がなくなるといった症状が生じることもあります。
耳漏は、中耳内にたまった膿が鼓膜を圧迫し、鼓膜が破れて膿が外耳道に漏れ出すことで起こります。
急性中耳炎の検査・診断
急性中耳炎の診断は、患者や保護者からの問診から始まります。耳の痛み、発熱、耳漏、難聴などの症状の有無や、いつ発症したかなどを確認します。言葉を発さない子どもでは、耳を頻繁に引っ張る、こする、夜泣きが増えるといった行動が見られるかどうかもポイントです。また、直近で風邪をひいたことがなかったかの確認も行います。
問診が終了したら、耳の状態を確認します。耳鏡と呼ばれる道具を用いて、鼓膜の色や鼓膜の膨らみ、陥没の有無などの確認が必要です。急性中耳炎では、鼓膜が赤く充血している、腫れているなどの異常が見られることが多いです。耳鏡検査で中耳に液体が溜まっていたり、炎症を示すような所見が見られた場合は、ほぼ診断が確定します。
中耳の液体が溜まっているかどうかは重要な所見のため、耳鏡検査の他に「ティンパノメトリ―」と呼ばれる検査を行うことがあります。
ティンパノメトリーは、中耳内の圧力の調整や鼓膜の動きを測定する検査です。この検査は、空気圧を変化させながら反応を測定することで、中耳に液体がたまっているかどうかを確認します。

