急性中耳炎の治療
急性中耳炎の治療は、一般的に抗菌薬の投与が行われ、重症度に応じて使用する薬は使い分けられます。5日間の投与が原則で、原因菌を排除するために、症状が改善した後も処方された期間はきちんと服用し続けなければなりません。
軽症の急性中耳炎では、必ずしも抗菌薬の服用は必要ありません。3日間は抗菌薬の投与を行わずに経過を観察して、改めて診察および検査したうえで必要かどうかを判断するのが望ましいとされます。
(出典:日本耳科学会「小児急性中耳炎」)
理由としては、無用な投与によって耐性菌が発生するのを防ぐことと、患者が抗菌薬による副作用を避けられるためです。
また、抗菌薬とは別に、耳の痛みや発熱を伴うことがあるため、これらの症状を緩和するために鎮痛薬や解熱薬を処方することもあります。
中耳に液体や膿が大量にたまっている場合、鼓膜に小さな切開を入れて、中耳内にたまった膿や液体を排出する手術である「鼓膜切開術」が行われることがあります。
急性中耳炎になりやすい人・予防の方法
急性中耳炎は、耳管の構造や未発達な機能面の理由から、成人よりも乳幼児や小児がなりやすいです。その中でも、集団生活を送る子どもや家庭内に喫煙者がいる子ども、仰向けでの授乳を行っている子どもは、急性中耳炎になるリスクが高いといえます。また、子ども・成人にかかわらず、アレルギーをもつ人も急性中耳炎になりやすいです。
予防策としては、手洗いやうがいなどの基本的な感染予防対策に加え、受動喫煙の回避や授乳姿勢の工夫が挙げられます。
また、原因菌として多い肺炎球菌やインフルエンザのワクチン接種も重要です。肺炎球菌のワクチン摂取は、米国の急性中耳炎診療ガイドラインでも強く推奨されています。
加えて、定期的な健康診断を受けて急性中耳炎を早期に発見することも重症化を防ぐために重要です。耳の状態や聴力のチェックを定期的に行い、早めに適切な治療を受けてください。
関連する病気
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参考文献
日本耳科学会「小児急性中耳炎」
National Library of Medicine「Otitis media」

