カポジ水痘様発疹症とは皮膚感染症です。アトピー性皮膚炎などの基礎疾患などをきっかけに、ウイルスに感染して発症します。
体の広範囲に水疱ができるだけでなく、ひどい場合には高熱やリンパ節の腫れを伴うこともある病気です。
早期発見と早期治療を行うためにも、あらかじめ病気を詳しく把握しておくことが非常に大切です。
そこで本記事では、カポジ水痘様発疹症の感染・再発・予防方法について解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「カポジ水痘様発疹症」を医師が解説!家族内感染や再発に要注意!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
カポジ水痘様発疹症の感染・再発・予防方法

カポジ水痘様発疹症は家族内で感染しますか?
カポジ水痘様発疹症は家族内で感染する可能性があります。これは、単純ヘルペスウイルスなどが、口や手を介した唾液感染などを起こす可能性が考えられるためです。家族内での感染も十分に考えられるため、注意が必要です。
カポジ水痘様発疹症は再発しますか?
カポジ水痘様発疹症は再発の可能性があります。再発する原因は、初感染から症状の改善がみられても、単純ヘルペスウイルスなどが体内から完全になくならないためです。感染したウイルスは潜伏感染をしており、何らかの理由で再活性化することがあります。再活性化すると、再びカポジ水痘様発疹症を発症してしまいます。しかし、初感染時よりは症状が軽いことの方が多いようです。
ウイルスの再活性化が起きる理由としては、免疫力の低下が挙げられます。風邪を引いたり寝不足になったりすると免疫力の低下を引き起こすため、ウイルスが再活性化してしまうのです。
カポジ水痘様発疹症の予防方法を知りたいです。
カポジ水痘様発疹症の予防方法は、基礎となる皮膚疾患を治療すること・免疫力低下を防ぐこと・ウイルス感染を防ぐことです。特にアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の場合、湿疹がひどくなるとそれだけウイルス感染の可能性が高くなります。皮膚疾患をきちんとコントロールして、ウイルスの感染を防ぐことが大切です。また、免疫力低下を起こさないことも重要です。先述したような風邪・寝不足・過労などにより免疫力が落ちるとウイルスの感染を引き起こします。再発防止のためにも、免疫力維持や向上に努めましょう。さらにウイルス感染を未然に防ぐことも大切です。先述したような単純ヘルペスウイルスの場合、皮膚や唾液から感染するため、マスクの着用やタオルなどを共有しないなどの感染防止に努めましょう。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
カポジ水痘様発疹症は、基礎となる皮膚疾患で生じた湿疹にウイルスが感染することで発症する病気です。そのため、しっかりと原因や症状を把握したうえで、発症防止に努めましょう。また、稀に肺炎などを引き起こすことがあります。その場合は、命にかかわる可能性もあるため、万が一異変を感じた場合には専門の医療機関を受診しましょう。
編集部まとめ

カポジ水痘様発疹症は、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患で生じた湿疹に、単純ヘルペスウイルスなどが感染して起きる病気です。
しかし、基礎疾患の悪化を招かないことや、ウイルスに対しての免疫力を高めておくことで予防は可能です。
しっかりと症状や予防方法を把握しておき、発症しないようにしましょう。また、万が一カポジ水痘様発疹症の疑いがある場合には、早期に医療機関を受診して治療を行いましょう。
参考文献
ひふの病気(日本臨床皮膚医会)
アトピー性皮膚炎(日本皮膚科学会)

