【ダイショー 松本社長インタビュー】“共創”で新市場を拓く ファンを大切にする会社へ

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◆リュウジ監修の鍋スープが好調

――今秋発売した料理研究家リュウジさん監修の鍋スープも売れています。

リュウジさん監修のもと、市場でも人気のキムチ鍋と和風鍋カテゴリーへ向けて「至高のキムチ鍋スープ」「至高の鶏山椒鍋スープ」の2品をつくりました。定番ながら家庭で作りにくい味わいで、「リュウジさんの監修品だったら食べてみよう」という方も多く、売れ行きは好調です。こちらの商品を起点に、当社の他商品も試していただきたいと考えています。

「料理研究家リュウジ監修 至高のキムチ鍋スープ」 「同 至高の鶏山椒鍋スープ」

――今期は第60期という節目で、新中期経営計画の初年度にあたります。今後の方針を。

2028年3月期までの3カ年を対象とする新中計では「Challenge2028~世界に誇れる企業へ~」をテーマに掲げ、引き続きブランディングに力を入れます。営業、生産、開発、管理のさまざまな角度で、このテーマを体現していきます。

営業でいえば、国内にはまだ伸びしろがあるので、集中的に資本を投下します。当社の場合、西日本は比較的強いのですが、本州より東の大都市圏では配荷が広がりそうです。東京とその近郊や関西圏を攻めていきたいです。

――その秘策は。

当社の場合、地域によって味を変えることはなく、全体的に日本人好みのスタンダードな味づくりを意識しています。このため、エリアごとの特色の出し方として、地域限定品に対応しています。例えば山形の「芋煮のつゆ」や仙台の「せり鍋スープ」などの地場の鍋を提案しています。

◆海外事業売上高を早期に1割へ

――海外については。

海外も成長しています。現在は輸出型ビジネスを展開しており、台湾を中心に、中国や北米、オセアニアなどへ進出しています。インフルエンサーとのコラボで話題となり、売り上げが大きく伸びているものもあります。中国と北米も急成長しています。オセアニアも順調です。

今後はヨーロッパにも広げたいと考えており、海外営業部のメンバーが現地の展示会へ参加しています。そう遠くないうちに、海外事業の売上高は売り上げ全体の1割に到達する見込みです。

――ほかに中計の柱となるのは。

食品の安全性を担保しつつ、需要拡大に対応した生産体制の強化を意識します。主力製品の生産能力の増強、安定供給、生産性向上に継続して取り組みます。

これに加えて、適正利益を得るための経営基盤の構築をめざし、ITを活用して全社的な仕組みや業務の最適化、効率化につなげます。

人材育成にも力を注ぎます。評価制度の改革を検討していくほか、健康経営を推し進めます。ビジョンの社内浸透を促すような組織風土の醸成を図るとともに、ジョブローテーションを推進したいと考えています。

――今後に向けて。

初代は焼肉のたれや「味・塩こしょう」、二代目は鍋スープを手がけ、当社の礎を築きました。先代に続くような商品を世の中に送り出したいです。

来春にはブランディングプロジェクトのメンバーと共に開発してきた商品を発売します。われわれの長期ビジョンの象徴として、息の長い商品になるよう大切に育てていきます。

◆プロフィール
松本 俊一(まつもと・しゅんいち)1987年5月3日生まれの38歳。福岡大経済卒。新卒で双日九州に入社し、食料部門や食品の輸出入業務を経験した。2014年3月ダイショー入社。18年4月営業本部営業管理部部長代理、19年4月生産本部部長、同年6月取締役、19年10月管理本部長兼総務人事部長、2020年6月常務取締役に就任。21年6月専務取締役、22年6月取締役副社長を経て24年4月より現職。アイディアを気軽に発案できる自由闊達な会社をめざす。趣味はゴルフ、スポーツ観戦。

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