国会での追及と論点のねじれ
【11月12日】予算委員会で杉尾議員が高市総理を追及
齊藤議員の会派解消表明の翌日である12日、立憲民主党の杉尾議員は予算委員会で、高市早苗首相に対し、齊藤議員は「無所属ではない。NHK党と組んでいる」と追及しました。この追及は、「自民党が、イメージの悪いNHK党と会派を組んでいる」という解釈を国民に印象づけるものでした。高市総理が「会派結成は事実無根」と答弁したことで、世間に「そもそも会派とは……?」という矛盾と不信感が生まれました。
【11月14日】齊藤議員・杉尾議員がSNSで応酬
齊藤議員は、
「国会の仕組みをご存じない方が、会派について誤解し“なんとなく”で批判してしまうのは理解できます。しかし、国会議員である立憲杉尾ひでや議員が、虚偽の書面を基に総理を陥れる目的で質疑をする行為は看過できません。
国会という『公の場』で事実と異なる内容を提示することは、議会制民主主義の根幹を揺るがす重大な問題です」、続けて「自民党とNHK党の”共同会派そんな事実はありません。
総理へ提示した“共同会派の証拠”と言われる書面の提示を国民へあきらかにしてください。 対応いただける”期日”をお示しいただけると幸いです。」と投稿。
この投稿に対し、杉尾議員も応戦。「一昨日の参院予算委員会で、自民党とNHK党の共同会派を巡って高市総理に行った私の質問についてNHK党の齊藤健一郎副党首がSNSで批判していますが、事実無根でありキチンと対応します」と反論し、「証拠合戦」が同時に展開されました。
「NHK党」か「無所属」か
今回の論争の核心は、高市総理の「事実無根」答弁と齊藤議員の「虚偽書類」という主張が、「所属が『NHK党』か『無所属』か」という定義のズレに端を発している点です。
杉尾議員の追及に対し、高市総理は「会派結成に関するご指摘は事実無根」と答弁しました。 総理の答弁は、「不正な手段や目的をもって会派を結成・運営した事実はない」という、法令に基づいた適正性を主張するものです。
一方、齊藤議員の「虚偽書類」という反論は、「あなたの持ってきた証拠自体がウソだ」という、追及側の証拠の信頼性に焦点を当てています。

