政治的倫理と法的定義の乖離
齊藤議員と高市首相が「会派結成は事実無根」と主張する最大の論拠は、齊藤議員が「無所属」という立場だった事実にあります。齊藤議員は、「無所属」として組んだのであり、「NHK党と自民党が公式に手を組んだ会派は存在しない」という、法的・厳密な定義を盾に、追及が技術的に誤っていると主張。一方、この法的に問題なくてもイメージの悪くなった団体と協力しているという行為こそが、政治的道義上の問題として杉尾議員から追及されることになったのでしょう。
齊藤議員がSNSで「本音」を語る
齊藤議員はさらに、SNS投稿を更新。この倫理的な問題と会派離脱の背景について、自らの言葉で詳しく言及しました。
●「私の名誉より総理の名誉」が判断基準
齊藤議員は、まず自らの会派離脱の理由について、「我が党のイメージが悪いことは理解している」と正直に認めました。立花党首の逮捕を受け、「このままでは自民党のイメージに悪影響を与えてしまう」と考えたため、自ら離れる判断をしたと告白しています。齊藤議員は、会派と政治団体は「法的には別物」だが、「一般的な感覚では同じと思われても仕方がない」ことを承知の上で、総理や自民党に迷惑をかけないために身を引いた、と強調しました。
●「事実に基づかない質疑は看過できない」
その上で、齊藤議員は国会での質疑は「なんとなくのイメージ」ではなく「事実」で語らなければならないと強調。杉尾議員が「正式ではない書面を基に、総理に質疑を行った」ことは、「国会の品位や信頼性を損なう、極めて重大な問題だ」と徹底的に批判しました。齊藤議員は、「自分の名誉」よりも「総理・政権の名誉」、そして「国会の信頼」を守ることを最優先に行動しているとして、正式に発言の訂正を求めています。

