胃腸炎で熱があるときの対処法

胃腸炎の熱を下げるために市販薬を飲んでも問題はありませんか?
市販の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)は、発熱や頭痛、関節の痛みなどの症状を一時的に和らげるのに役立ちます。胃腸炎による発熱でも使用は可能ですが、服用の際にはいくつか注意が必要です。まず、消化管が弱っている状態で薬を服用すると、まれに胃の負担や吐き気を悪化させることがあります。また、イブプロフェンやロキソプロフェンなどの一部の薬は胃を荒らすことがあるため、胃腸炎時には避けた方が無難です。体温が38.5度未満であれば、必ずしも解熱剤を使わなくても水分補給や安静で回復することもあります。服用する場合は用法・用量を守り、できれば医師または薬剤師に相談したうえで選ぶことが望ましいです。
胃腸炎で熱があるときの受診サインを教えてください
発熱を伴う胃腸炎では、症状が重くなると脱水や合併症のリスクが高まります。以下のような場合には、早めに医療機関を受診してください。
38.5度以上の高熱が3日以上続く
水分を摂取できず、尿量が減っている、口が渇く、皮膚が乾燥しているなどの脱水症状がある
強い腹痛や血便がある
ぐったりして反応が鈍い、意識がぼんやりする
嘔吐を繰り返して薬が飲めない、食事が一切とれない
特に乳幼児や高齢の方、持病のある方は症状が軽くても悪化しやすいため、早めの受診が推奨されます。
胃腸炎で食事を摂れないときでも処方された解熱剤を飲んでもよいですか?
基本的には、空腹時に薬を服用すると胃に負担がかかる可能性があるため、できれば何か口にしてから飲むのが望ましいです。ただし、アセトアミノフェン系の薬は胃への刺激が少ないとされており、軽度の空腹時でも使用できる場合があります。食事が摂れない場合でも、ゼリー飲料や経口補水液、プリン、りんごのすりおろしなど、少しでも胃に優しいものを摂ってから服用することとよいでしょう。処方薬であれば、医師の指示に従い、飲める範囲で確実に使用することが大切です。
嘔吐や下痢が激しく解熱剤を飲めない場合はどうすればよいですか?
内服が困難な場合には、無理に飲ませようとせず、まずは脱水予防を最優先としてください。経口補水液をスプーン1杯ずつゆっくり摂る、氷片をなめるなど、少量ずつ水分を与える工夫が必要です。また、嘔吐が落ち着くまでは、身体を冷やすことで熱を下げることも可能です。例えば、冷たいタオルや保冷剤を首元・わきの下・太ももの付け根などに当てることで体温を下げる補助になります。嘔吐がひどい場合は、医療機関で処方された座薬タイプの解熱剤があれば、そちらを使用するのが有効です。水分もまったく摂れない、意識が低下しているといった場合は、点滴治療が必要になることもあるため、早めの受診を検討してください。
編集部まとめ

胃腸炎はウイルスや細菌によって起こり、発熱を伴うことも少なくありません。特に感染性胃腸炎では、嘔吐や下痢だけでなく、38度以上の発熱がみられることも多く、全身症状に注意が必要です。発熱は通常1~3日で自然に下がることが多いですが、高熱が長引く場合や水分がとれない場合には早めに医療機関を受診しましょう。市販薬の使用は体調に応じて判断し、無理に飲まずに冷却や座薬の活用も選択肢となります。胃腸炎による発熱は体力を消耗しやすいため、こまめな水分補給と安静を心がけ、無理をせず慎重に対応することが大切です。
参考文献
感染性胃腸炎とは|東京都感染症情報センター
感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)|横浜市
感染性胃腸炎|国立感染症研究所

