「心筋炎の初期症状」はご存知ですか?なりやすい人の特徴も医師が徹底解説!

「心筋炎の初期症状」はご存知ですか?なりやすい人の特徴も医師が徹底解説!

心筋炎の初期症状とは?Medical DOC監修医が心筋炎の初期症状・原因・なりやすい人の特徴・治療法などを解説します。

佐藤 浩樹

監修医師:
佐藤 浩樹(医師)

北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。

「心筋炎」とは?

心筋炎とは、心臓を動かす筋肉である心筋に炎症が生じる病気です。主な原因として、ウイルス感染(コクサッキーウイルスなど)、自己免疫反応、薬剤やワクチンなどがあげられます。炎症によって心筋細胞が傷つくと、心臓の収縮力が低下し、全身に血液を十分に送り出せなくなります。その結果、息切れ、動悸、むくみ、胸の痛み、倦怠感などの心不全症状が現れます。重症の場合には、急性心不全や致死性の不整脈を起こすこともあります。診断には血液検査、心電図、心エコー、MRIなどが用いられ、原因に応じて抗ウイルス薬や免疫抑制薬などの治療が行われます。軽症では自然に回復することもありますが、重症化すると生命に関わるため、早期発見と適切な治療が重要な疾患です。

心筋炎の初期症状

心筋炎の初期症状は、風邪に似ているのが特徴です。しかしながら、心筋炎であった場合は、急に重症化することがあるため、注意を要します。代表的な初期症状を5つとりあげ説明します。

発熱

風邪と同様に発熱がみられます。原因の多くは、ウイルス感染に伴う免疫反応によるものです。数日続くこともあります。このような場合は、安静にして水分を十分に取り、無理をしないことが大切です。解熱剤で一時的に熱が下がる場合もありますが、症状が長引くときや急に息苦しさが出る場合は注意が必要です。まずは内科や循環器内科を受診し、心臓が原因でないかを診断してもらうことが重要です。

全身倦怠感

心筋炎によって心臓の機能低下が進むと、日常生活や軽い運動でも疲れやすくなることがあります。特に、階段を上るだけで息が上がる、体が重く感じるなどの症状は注意が必要です。無理に活動を続けず、安静を心がけましょう。症状が続く場合は内科や循環器内科を受診し、心エコー検査などで心機能の評価を受けることが大切です。早期の診断が重症化を防止できます。

胸痛や胸部圧迫感

心筋の炎症により、心臓周囲の神経が刺激され、胸痛や胸部圧迫感が起きることがあります。日常において経験することが多い症状ですが、継続する場合は心臓由来である場合もあるので、放置は危険です。循環器内科や救急科を受診し、心電図や血液検査などで早期に診断を受けることが重要です。

息切れ

心筋の収縮力が落ちることにより、軽い運動や会話だけでも息切れを感じることがあります。横になると苦しくなる場合は、心不全の可能性があります。自宅では座位で安静にすることを心がけましょう。症状が進むと急激に悪化する危険があるため、救急外来や循環器内科を早急に受診しましょう。

動悸や脈の乱れ

心筋の炎症により心臓の電気信号が障害されると、動悸や脈の乱れが現れることがあります。安静にしてもおさまらない場合や、めまい・ふらつきを伴う場合は危険な不整脈の可能性があるので、スマートウォッチなどで脈拍を記録することをおすすめします。循環器内科を受診し、心電図などで不整脈の有無を確認することが重要です。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。