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AIが助けるアナログなマインド『ガリベンチャーV』/テレビお久しぶり#178

AIが助けるアナログなマインド『ガリベンチャーV』/テレビお久しぶり#178

「テレビお久しぶり」
「テレビお久しぶり」 / (C)犬のかがやき

長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は『ガリベンチャーV』(テレビ朝日)をチョイス。

■AIが助けるアナログなマインド『ガリベンチャーV』

小峠英二がCEO、テレ朝アナウンサーである渡辺瑠海が秘書を務めるベンチャー企業(番組)、『ガリベンチャーV』。社員として錦鯉の二人、そしてVTuberである電脳少女シロが所属(出演)し、業種と次元を超えたコラボでドキドキワクワクな企画をスタートアップする新感覚番組だ。

今回(11/12放送分)のテーマはAI。起業家・作家である臼井拓水氏を先生として、前半は日常生活やビジネスシーンでAIを使いこなす為の講義、そして後半にはクールポコとゆってぃ。が登場し、AIによって作られたネタを実演する。まさにAI全盛の今の時代、すでに日常に浸透しているそれについて私はまだまだ疎く、非常に勉強になる番組であった。

特に、GoogleのAI・Geminiを活用したビジネスメールでの「引き延ばし術」は今後是非とも使わせてもらいたいアイデアだ。ビジネスでのメールにおいて、「大丈夫です、いけます」ということを伝えたいだけなのにわざわざ3行以上に引き延ばして返信するのは、私だけでなく、みな億劫に思っているものなのね。それをGeminiが一瞬で解決してくれるのだけど、AIという最先端のデジタル技術を使って、「仕事のメールは最低でも3行以上ないと失礼な気がする」というようなアナログなマインドを助けているのは、何とも皮肉というか。「そっちをやめればすぐに解決するのに」とも思うが、こういった人間らしさが現存し続けるのは、AIの台頭する現代においては重要なのかもしれない。

AIを伝道する立場である臼井氏の「機械にできることを人様がやる必要はない。人間には人間のやるべきことがある」というソリッドな考えも興味深い。AIとは「ヒトが使うもの」であるという認知を徹底している。この発言によって番組全体にちょっとした緊張感が広がるのは、なんだか見ていて刺激的であった。

さて、すっかり当たり前の存在となったAIだが、100%ハッピーな代物ではないことも自明だ。人々がChatGPTにお礼を言うことで年間数千万ドルの電力が消費されているという微笑ましいニュースもありながら、AIによるフェイク動画が毎日のように垂れ流され、エスカレーターの片側で人間がそれに騙され続ける暗黒の時代。シンギュラリティより、AIを活用したヘイトスピーチで人が死ぬほうがよっぽど早そうで私は怖い。AIを正しく使う為、そして見極める為に、私たちは学び続けなければならないだろう。

■文/城戸

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