「インフルエンザB型の主な4つの検査法」はご存知ですか?治療法や予防法も解説!

「インフルエンザB型の主な4つの検査法」はご存知ですか?治療法や予防法も解説!

インフルエンザウイルスにはA・B・Cの3つの種類があり、主にA型とB型が流行しやすいとされています。
本記事ではインフルエンザB型の検査と治療についてご紹介します。

※この記事はMedical DOCにて『「インフルエンザB型の初期症状」はご存知ですか?A型・C型の違いも解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

吉川 博昭

監修医師:
吉川 博昭(医師)

医学博士。日本ペインクリニック学会専門医、日本麻酔科学会専門医・指導医。研究分野は、整形外科疾患の痛みに関する予防器具の開発・監修、産業医学とメンタルヘルス、痛みに関する診療全般。

インフルエンザB型の検査と治療

インフルエンザB型の検査と治療

インフルエンザB型の検査方法について教えてください

インフルエンザB型の診断には、主に以下の4つの検査方法が用いられます。

① 迅速診断キット
喉や鼻の奥を綿棒でこすり、ウイルスの有無を調べる検査です。10〜15分程度で結果が判明し、A型・B型の判別も可能なため、広く用いられています。ただし、発症直後ではウイルス量が少なく、陰性と出ることがあるため、適切な検査タイミングが重要です。

② PCR検査
ウイルスの遺伝子を解析する検査で、迅速診断よりも精度が高く、型や構造を詳細に判定できます。新型ウイルスの特定にも使用されますが、結果が出るまでに時間がかかるのがデメリットです。

③ ウイルス分離検査
喉や鼻から採取した検体を培養し、ウイルスを分離・特定する方法です。詳細なウイルス情報が得られますが、結果が出るまでに1週間程かかるため、使用しないケースもあります。

④ 血清抗体検査
発症後1週間以内と回復後の2回採血し、抗体の増加を調べる検査です。ただし、結果が出るまでに2週間程度かかるため、現在の感染診断にはほとんど用いられていません。

迅速診断キットが多く使用されますが、検査のタイミングや症状の進行具合に応じて、適切な検査を受けることが重要です。

インフルエンザB型はどのように治療しますか?

インフルエンザB型の治療には、抗インフルエンザ薬を用いた「薬物療法」と、症状を和らげるための「対症療法」の2つが基本となります。

① 抗インフルエンザ薬による治療(薬物療法)
抗インフルエンザ薬は、ウイルスの増殖を抑え、症状の悪化を防ぐ効果が期待できます。発症から48時間以内に服用を開始することが重要とされており、48時間を過ぎると効果が十分に発揮されない可能性があります。これらの薬は医療機関で処方されるもののみで、市販薬ではインフルエンザの治療はできません。

② 症状を和らげる治療(対症療法)
対症療法は、発熱、頭痛、咳などの症状を軽減するための治療です。高熱がある場合には解熱剤が使用されることがありますが、一部の解熱鎮痛薬はインフルエンザ脳症のリスクを高めるため、自己判断で使用せず医師に相談することが大切です。また、細菌による二次感染が疑われる場合には抗生物質が処方されることもあります。

水分補給や安静も回復を早めるため、適切なケアを心がけましょう。

インフルエンザB型の予防方法は何ですか?

インフルエンザB型を防ぐためには、ワクチン接種、日常の衛生管理、免疫力の維持が重要です。

① ワクチン接種
インフルエンザワクチンは、すべての発症は予防できませんが、感染した場合の重症化リスクを軽減する効果が期待できます。なかでも、高齢者、幼児、基礎疾患を持つ方は重症化しやすいため、毎年の接種が推奨されます。

② 手洗い・うがい・マスクの着用
インフルエンザB型は、飛沫感染と接触感染で広がるため、こまめな手洗いがウイルスの拡散を防ぎます。また、外出時や人混みではマスクを着用し、帰宅後のうがいも習慣づけると感染予防に役立ちます。

③ 免疫力を高める生活習慣
身体の抵抗力を高めるためには、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動が大切です。なかでも、ビタミンCやタンパク質を含む食事を意識し、体調管理を徹底しましょう。

④ 室内の湿度管理
インフルエンザウイルスは乾燥した環境で活性化しやすいため、加湿器を利用するなどして室内の湿度を50〜60%に保つと、感染リスクを低減できます。

これらの対策を組み合わせ、インフルエンザB型の感染を防ぎましょう。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

インフルエンザB型は、発熱や咳に加え、下痢や腹痛などの消化器症状を伴うことがあるのが特徴です。A型よりも症状が軽いこともありますが、長引く傾向があり、重症化すると肺炎や脳症などの合併症を引き起こすリスクもあるため、正しい知識を身につけて、インフルエンザのシーズンを健康に乗り切りましょう。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまでインフルエンザB型の初期症状についてお伝えしてきました。インフルエンザB型の初期症状の要点をまとめると以下のとおりです。

インフルエンザB型は「B型インフルエンザウイルス」が体内に侵入し、気道や肺で増殖することで発症する感染症のこと

インフルエンザB型は人間にしか感染せず、動物を介した変異が起こらない

インフルエンザB型の初期症状として、下痢や腹痛、吐き気などのお腹の不調が挙げられる

インフルエンザB型は、A型よりも症状が軽いこともありますが、下痢や腹痛などの消化器症状を伴いやすく、長引く傾向があるため注意が必要です。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

参考文献

インフルエンザQ&A|厚生労働省

配信元: Medical DOC

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