悪性リンパ腫の症状
悪性リンパ腫の代表的な症状は「無痛性のリンパ節の腫大」です。このほか、悪性リンパ腫は発症した部位や進行具合によって様々な症状が現れます。以下で悪性リンパ腫の症状について説明します。
リンパ節の腫大
悪性リンパ腫の代表的な症状はリンパ節の腫大です。
首・脇の下・足の付け根といった箇所に、しこりのようなものが確認できます。これらの箇所はリンパ節が体表に近いため、リンパ節腫大の影響が現れやすい箇所です。
悪性リンパ腫に伴うリンパ節腫大の大きな特徴の一つが、「痛みがない」ことです。ゴムのような硬さのしこりが触れますが、押しても痛みなどは感じません。
もう一つの特徴が、「時間が経ってもしこりは消失しない」ということです。風邪や炎症などの影響によるリンパ節の腫れは、時間と共に腫れが引いていきます。
しかし、悪性リンパ腫に伴うリンパ節の腫れは時間と共に徐々に大きくなり、自然に消失することはありません。首・脇の下・足の付け根などにしこりができ、いつまでも残っているという場合には悪性リンパ腫の疑いがあるので、一度検査をしてみたほうが良いでしょう。
神経症状
悪性リンパ腫は様々な部位に発生するため、発生部位により症状が異なります。脳や脊髄といった中枢神経系に発症した場合には、それに伴う神経症状が現れます。
精神症状
頭痛
痙攣発作
悪心
吐き気
目の症状
言語障害
感覚障害
運動障害
悪性リンパ腫が中枢神経のどの部位に発症したかによって症状は変わりますが、多くみられるのが精神症状です。
ぼーっとすることが増えたり、ときには性格が急変することもあります。悪性リンパ腫の影響で脳圧が高まることで、頭痛や吐き気などの症状が現れる場合もあるでしょう。
目の症状としては、片目だけにかすみ目や飛蚊症が現れます。また、中枢神経系を原発とする悪性リンパ腫には眼球内リンパ腫を合併する場合もあり、この影響で目の症状が現れる場合もあるでしょう。
悪性リンパ腫が発生した脳の部位によっては、言葉が出てこなくなったりうまく話せなくなったりする言語障害が現れます。そのほか、手足の痺れのような感覚障害・足や手が思うように動かないといった運動障害などが現れる場合もあるでしょう。
脳や脊髄は体中のあらゆる神経を司っているため、これらの部位に悪性リンパ腫が発生して起こる神経症状は多岐にわたります。これらの神経症状が見られた場合には、脳神経外科や脳神経内科などに相談し、脳のMRI検査や血液検査などで調べてもらうと良いでしょう。
「悪性リンパ腫」についてよくある質問
ここまで悪性リンパ腫の原因や種類などを紹介しました。ここでは「悪性リンパ腫の原因」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
悪性リンパ腫で受診するべき診療科は何科ですか?
甲斐沼 孟(医師)
悪性リンパ腫の検査や診断は主に「血液内科」で行います。治療においても血液内科が中心となり、悪性リンパ腫の発生部位や転移場所に応じて各科と連携して治療に当たります。
悪性リンパ腫の検査方法について教えてください。
甲斐沼 孟(医師)
悪性リンパ腫の診断において重要な検査が「生検検査」です。しこりの原因であるリンパ節から細胞を採取し、顕微鏡にて観察して細胞の種類を判断します。悪性リンパ腫の治療において腫瘍細胞の特定は非常に重要です。このほか、悪性リンパ腫の全身への広がりを見るのにCT検査などの画像検査が行われます。また、悪性リンパ腫の病期診断を行う上でPET-CT検査は欠かせません。

