石徹白について
石徹白は、岐阜県郡上市の最西奥に位置する小さな集落。白山の懐に位置し、白山信仰を守り伝える山里として栄えてきたが、過疎化が進み、昭和30年代に1200人いた人口は今や200人を切るまでに減少した。
隣の集落まで14キロほど離れており、陸の孤島とも言える地域だが、だからこそ残ってきた生活文化には学ぶところが多い。田畑での野菜やお米の作り方、山菜の採り方や料理の仕方などの生活の知恵をはじめ、自然の恵みと脅威が背中合わせの土地で生きていくための「心の在り方」も教えてくれる。
石徹白という地域自体が日本の原風景そのものであること、そして、ここで営まれてきた暮らしは、時代が変わっても、生きるためのたくましさを持ち合わせており、先が見えない不安の多い未来に対して、大きなヒントがたくさん眠っているという。
『助七』紹介

うちんなか 広間 – リビング / ダイニング / キッチン
築150年以上の板張りの家屋『助七』。玄関を入ったところから馬小屋、屋根裏の「つし」、さらには家族が集まる囲炉裏の部屋「うちんなか」、その向こうに「でい」、仏間の「おくのでい」がある。

書斎 / 元子ども部屋
石徹白の古き佇まいを残した板張りの建物であり、何もかも手ずから生み出した暮らしや人々の息遣いが感じられる。

でい 畳の部屋 – リビング
石徹白らしい間取りをそのまま残し、暮らしが見える形で快適に過ごせる空間を実現した。

屋根裏の「つし」は民具ギャラリーとして、この土地で手仕事によって生み出された生活道具を展示。植物繊維で作られたものから、慎ましくもたくましく生きた人々の営みが見られる。滞在中は自由に見学でき、2階からの眺望も楽しめる。

夕朝食は、季節の食材をふんだんに使い、体にやさしいご飯を提供する石徹白の店「MAGOEMON」と提携した食事を用意。郡上の郷土料理けいちゃん、冬は石徹白特有の漬物、肉漬け、鍋料理と、予約時に食事の有無を選べるようになっている。

また、藍染、草木染、服作りの体験ができる。藍染は5月~9月に、草木染めと石徹白民衣づくりは季節を通じて講座を開催。講座・ワークショップへの参加と共に宿泊し、ここにしかない手仕事に没頭する時間を楽しもう。
石徹白にて、集落の形を未来に残す宿『助七』を訪れてみては。
■石徹白洋品店の宿『助七』
住所:岐阜県郡上市白鳥町石徹白65-18
宿泊定員:6名まで(1日1組限定)
宿泊料金:一棟66,000円〜(変動する場合あり) ※夕朝食はオプション
チェックイン/アウト:15:00〜/〜10:00
HP:https://itoshiro.org/pages/sukeshichi
■お話し会
会場:ふるかわ庵
住所:東京都台東区池之端4-15-7
石徹白洋品店HP:https://itoshiro.org
(さえきそうすけ)
