「慢性リンパ性白血病の初期症状」は?進行した時の症状も医師が解説!

「慢性リンパ性白血病の初期症状」は?進行した時の症状も医師が解説!

慢性リンパ性白血病の治療法


慢性リンパ性白血病の治療方針は、検査結果と症状の有無によって決定されます。特徴的なのは、症状がない初期の段階ではすぐに治療を開始せず経過観察とする場合があることです。定期的に血液検査や診察を行い、病状が安定していれば治療による副作用を避け、患者さんの生活の質を維持することを重視します。

治療を開始するタイミングは、患者さんに症状が現れたり病状が進行してきたときです。治療が必要と判断された場合、中心となるのは化学療法や免疫療法などの薬物療法です。近年、慢性リンパ性白血病の治療は分子標的薬という抗がん剤が登場し、高い効果が得られるようになってきました。これらの治療は、患者さんの年齢や体力、合併症の有無によって適切な薬物の組み合わせが選択されます。また、症状緩和の目的で放射線療法が行われることもあります。さらに、一部の進行した慢性リンパ性白血病や若年の患者さんでは、同種造血幹細胞移植を検討する場合もあります。

慢性リンパ性白血病についてよくある質問

ここまで慢性リンパ性白血病を紹介しました。ここでは「慢性リンパ性白血病」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

慢性リンパ性白血病で治療をしない期間があるのはなぜですか?

慢性リンパ性白血病と診断されたのに、すぐ治療を開始しないで経過観察になる場合があります。理由は、慢性リンパ性白血病がゆっくりと進行する場合が多いため、症状がない段階で副作用のある治療を始めるメリットが少ないからです。

慢性リンパ性白血病の症状は治療をすることで緩和しますか?

はい。慢性リンパ性白血病による症状は、適切な治療によって緩和が期待できます。実際、CLLの治療目標の一つは病気に伴う症状を和らげて患者さんの生活の質(QOL)を維持・向上させることです。

慢性リンパ性白血病の症状が辛いのですが和らげる方法はありますか?

慢性リンパ性白血病の症状がつらい場合、まず主治医に相談することが重要です。症状が強くなってきたということは、先述の治療開始基準を満たしつつある可能性があり、治療を開始することで症状が根本的に改善するかもしれません。また、治療を行っている間も含めて症状を和らげるための支持療法を活用できます。支持療法とは、病気そのものを治す治療ではありませんが、症状緩和や体調管理のために行うケア全般を指します。例えば、貧血が強く疲労感がひどい場合には赤血球の輸血を行って全身状態を改善します。


配信元: Medical DOC

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