オートロックの効果を守るための対策
筆者はオートロックを過信せず、以下の4点に気をつけるべきと考えます。
1.共連れや侵入を防ぐ住人の意識
エントランスで見知らぬ人と一緒に入らないことが基本。入る前には一度周囲を見渡し、異変がないか確認しましょう。
また、訪問者が来た時も、インターホンで姿や要件をしっかりと確認したうえで開錠することが大切です。
こうした小さな意識の積み重ねが、自分だけでなくほかの住人の命を守ります。
2.置き配利用時の確認
置き配は便利ですが、制度の仕組みがセキュリティリスクを含むことを理解しておく必要があります。
配達員以外が敷地内に入っていないか注意を払い、建物内で不審者を見かけたらすぐに管理側に報告しましょう。
それに加えて、自身の荷物がいつ届くのかを常に確認する習慣をつけることも大切です。
届くはずのない荷物が届いたり、予定時刻が大幅に異なったりするなど、少しでも異変を感じた時は、管理人や警察へ相談してください。
3.裏口・窓の施錠を徹底する
エントランスを守っても、裏口や窓が無施錠では意味がありません。特に1階や低層階では補助錠や防犯フィルムを活用し、侵入に備えた対策を講じましょう。
4.建物全体の防犯力を上げる
管理組合レベルでは、防犯カメラやセンサーライトを設置することで共用部の安全性を高められます。
住人同士で声を掛け合い、不審者の出入りに気づきやすい雰囲気を作ることも効果的です。
※写真はイメージ
オートロックは、建物への侵入を物理的に難しくし、空き巣や不審者を遠ざける有効な防犯設備です。
ですが、共連れや置き配、裏口や窓の無施錠といった隙を突かれると、そのメリットが一瞬で失われてしまいます。
大切なのは「オートロックがあるから安心」と思い込まないこと。
住人の意識と行動、建物全体の対策、各家庭の工夫が合わさって初めて、防犯力は最大限に発揮されます。
安心のための設備を『どう使い、どう補うか』。この視点を持つことが、被害を防ぐ一番の近道です。
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[文・構成/りょうせい]
記事執筆 りょうせい
元警察官。警察歴10年。
交番勤務を経て、生活安全課の捜査員として勤務。
行方不明やDVなどの「人身関連事案」を対応しつつ、防犯の広報・企画業務を兼務。
現在は警察の経験を生かし、Xや音声配信(StandFM)にて、防犯情報を発信中。
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