「胃がんの症状」についてよくある質問
ここまで胃がんの症状を紹介しました。ここでは「胃がんの症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
胃がんを発症しやすい年齢層を教えて下さい。
根来 和輝 医師
胃がんが最も多いのは70−80歳の男性です。女性に比べて男性が多く、40歳を超えたあたりから発症する人が徐々に増えていきます。(全国がん登録罹患データより)
胃がんの初期症状で一番多い症状はどんな特徴がありますか?
根来 和輝 医師
早期胃がんでは無症状であることがほとんどです。胃がんの初期症状として特定の症状はなく、軽い胃痛や食後のもたれなどの胃炎で生じるような不調がある場合は胃カメラ検査を受けることが重要です。
げっぷとおならは胃がんの症状と関係があるのでしょうか?
根来 和輝 医師
ほとんどの場合、関係はありません。げっぷが多い時は、逆流性食道炎や食道や胃の動きが悪い場合やストレスや癖で空気をたくさん飲み込んでしまっている場合などが考えられます。おならも胃がんと直接の関係はなく、食べるものや腸内環境等によって量は変化します。
編集部まとめ
胃がんは、早期発見が非常に重要です。しかし、早期胃がんは無症状であることがほとんどです。そのため、健診での胃カメラ検査が非常に重要になります。また、ピロリ菌除菌は胃がんのリスクを低減させることができます。早めに除菌するメリットは大きいと思います。
また、最後に伝えたいこととしては「皆さん、胃カメラ受けましょう!」です。楽な検査ではありませんが、最近は静脈麻酔でなるべく比較的楽に受けられる医療機関も増えてきています。「ちょっと胃カメラ受けてみるか」というような感覚でぜひ受けてみてください。異常がないことを確認しておくだけでも、日々の安心感は違ってくると思いますよ。40歳以上のあなた、特に男性の方は今すぐ消化器内科へご相談ください。
⚫︎まとめ
・胃がんは早期発見が重要。症状だけで早期発見は困難。
・早期発見には胃カメラが重要。
・ピロリ菌の除菌治療で胃がんのリスクを下げられる。
⚫︎ACTION PLAN
20歳以上の方はピロリ抗体検査を健診で受けてみましょう。
40歳以上の方・胃の不調がある人は胃カメラを受けてみましょう。

