「トイレから慌てて出てきたの?」ほぼSNSでしか見かけない“謎の着こなし”。街でウケない理由をスタイリストが解説

「トイレから慌てて出てきたの?」ほぼSNSでしか見かけない“謎の着こなし”。街でウケない理由をスタイリストが解説

みなさんこんにちは、ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。

 昨今、最新のファッショントレンドや、おしゃれな着こなしをSNSでチェックしている方も多いのではないでしょうか。かくいう筆者も着こなしの幅を広げるために、日々SNSで情報収集をしています。

 しかし時折、「えっ、この着こなしはおしゃれ……か?」と疑問を覚えるものもチラホラ。そこで今回は、SNSで見かけるけど、街中じゃあまり理解されない(かもしれない!?)着こなしコーデ例をご紹介いたします。

シャツの半分だけイン

片側シャツインコーデ トップスのシャツを、「イン」・「アウト」・「部分的にイン」の正解は、時代によって大きく変わります。

 近年の流れでいえば、シャツアウトが基本のスタイルだったところから、2015年頃にフロントインスタイルが流行、フロントインから今は再びシャツアウトが主流となっています。

 そして2023年くらいからフロントインの派生スタイルとして、シャツの片方だけをインする「片側インスタイル」が登場しました。これは、前開きタイプのシャツの裾を左右どちらか一方だけ出して、もう一方はしまうという着こなし方です。

 海外のファッションスナップでも見かけるので、そこから火がついて国内のファッションインフルエンサーの間で流行っているようですね。

ただ片方しまい忘れた人にしか見えない

 しかし、正直な感想をお伝えすると、片側インの着こなしにはあまりメリットがありません。

 トップスのイン・アウト、そしてフロントインのスタイルには、「お腹が隠れる」「ウエストが細く見える」などの必ず体型カバーの役割を果たしています。

 片側インするスタイルは、体型カバー効果がそこまで得られない上に、ただシャツを片方しまい忘れた人にしか見えません。おしゃれな着こなしとして消化できている方は、本当にごく一部。そうした方は片側インをしていると感じさせないような自然なスタイリングができていることが大前提です。

 あくまで個人的な意見としては、片側インのコーデを無理やり流行らせようとしているスタイリングのように感じます。



配信元: 女子SPA!

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