思春期早発症の前兆や初期症状について
思春期早発症の初期症状として、男の子の場合は9歳までに精巣が発育する、女の子の場合は7歳6ヶ月までに乳房がふくらんでくることがあります。
思春期早発症の検査・診断
思春期早発症は、男の子と女の子で以下の症状がでているか確かめます。
男の子
①9歳までに精巣(睾丸)の大きさが4mL以上になる
②10歳までに陰毛が生える
③11歳までにわき毛やひげが生えたり、声変わりが起こる
女の子
①7歳6ヶ月までに乳房がふくらんでくる
②8歳までにわき毛や陰毛が生える
③10歳6ヶ月までに生理が始まる
これらの症状が2つ以上存在する、もしくは1つしか該当しなくても、年齢に適していない身長の大幅な伸びや、骨成熟の明らかな進行などがある場合に診断されます。
それに加え、ホルモン値や腫瘍の有無などを調べて、中枢性思春期早発症と末梢性思春期早発症を区別します。
ホルモン値の測定
黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモン、テストステロン(男の子)、エストロゲン(女の子)のホルモン値を血液検査で調べます。
中枢性思春期早発症と末梢性思春期早発症では、テストステロンやとエストロゲンの値がどちらも基準値より亢進しますが、末梢性思春期早発症では黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンの値は亢進しません。
画像検査
頭部や腹部に対し、超音波検査やMRI画像診断を使用して、脳や副腎、精巣、卵巣の腫瘍がないか調べます。
手や手首の骨端線をX線検査で確認して、骨の成熟を見ることもあります。

