3.でもやっぱり退屈
室内飼いの猫は、1日の7割を休息で過ごすといわれていますが、残りの時間には適切な刺激を必要としています。活動時間に狩猟本能をくすぐるような刺激がないと、退屈でストレスを感じるのです。
飼い主さんの不在時に退屈している猫は、部屋から部屋へウロウロと歩き回って楽しみを探す一方、おもちゃに対する興味を失ったり、イライラして過食したりすることも。多頭飼いの家庭では、どの子がどう変化したのかわかりにくいため、一匹一匹を注意深く観察する必要がありそうです。
もし、飼い主さんが帰宅した際に飛び跳ねるように遊びを催促するようなら、留守番中に何もやることがなくて退屈しているのかもしれません。
対策として、電動おもちゃや猫用ビデオなどをタイマーでセットしてあげると、ヒマを持て余すことなく過ごせるかもしれませんね。
まとめ
留守番中の猫は、私たち飼い主が心配しているよりも、だいぶ落ち着いて過ごせていることの方が多いようです。ただ、いつもと違うことが起きると不安になったり、長時間の不在で刺激が少ないと退屈したりすることもあります。
人も猫も安心して過ごせるようにするには、毎日の流れをできるだけ変えずに、遊びや過ごし方に少し工夫を加えることが大切です。
ひとり遊びできるようなおもちゃがあれば一番ですが、部屋のあちこちにおやつを数粒だけ隠す「宝さがし」なども猫の気分転換になります。もちろん食べ過ぎにならない程度に。
留守番の時間をどう過ごすかは、猫にとっては大切な生活の一部です。飼い主さんが少しだけ意識を向けてあげるだけで、その時間が寝ながら待つだけではなく、本来の自分らしく過ごせる時間になっていくことでしょう。

