「大腸内視鏡検査の所要時間」はどのくらい?結果の見方も医師が解説!

「大腸内視鏡検査の所要時間」はどのくらい?結果の見方も医師が解説!

大腸内視鏡検査の所要時間は?メディカルドック監修医が検査前から検査後までの所要時間、見つかる病気などについてご紹介します。

木村 香菜

監修医師:
木村 香菜(医師)

名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)とは?

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、大腸の内部を直接観察し、病変の有無を調べるために行われる検査です。検査そのものは短時間で終わることもありますが、準備や検査後の休憩を含めると、全体では数時間かかるのが一般的です。ここでは、検査前から検査後までの流れとどれくらいの時間がかかるのか、さらに検査で見つかる病気について詳しく解説します。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)とは?

大腸内視鏡検査は、先端にカメラがついた柔らかいスコープを肛門から挿入し、大腸の奥まで観察する検査です。大腸がんやポリープ、炎症性腸疾患など、肉眼では確認できない病変を発見できます。一般的には消化器内科や内視鏡専門外来で実施されます。

大腸内視鏡検査では腸内の何を見る?

スコープは直腸から盲腸まで、大腸全域を観察します。腸粘膜の状態、炎症や出血、腫瘍の有無を確認し、必要に応じて組織を採取(生検)します。

大腸内視鏡検査を受けた方が良い人はどんな人?

大腸内視鏡検査は、健康診断での便潜血検査で陽性となった方の精密検査として行われます。また、原因不明の下痢や便秘、腹痛がある場合にも検査が検討されます。さらに、大腸がんの危険因子である年齢(50歳以上)、大腸がんの既往歴、高カロリーのものを好む、または肥満、多量の飲酒や喫煙がある方にも、大腸内視鏡検査が勧められます。

大腸内視鏡検査にかかる時間は?

大腸内視鏡検査の全体所要時間は、下剤内服などの前処置から始めると3時間から5、6時間ほどになります。ただし、事前準備に要する時間やポリープ切除の有無によって前後します。

大腸内視鏡検査前・前日・当日の準備と必要時間

前日は、低残渣食(消化の良い食事)を摂取し、夜は早めに就寝するようにします。当日、午前に検査がある場合には、2リットル前後の腸管洗浄剤(下剤)を服用し、排便が透明になるまで繰り返します。腸管洗浄剤の内服は自宅か病院で行います。なお、服用開始から便がきれいになるまで2〜3時間かかることが多いです。便がほぼ無色透明になったとき、検査可能な状態となります。

大腸内視鏡検査中の所要時間

検査時間は15〜30分程度です。ポリープ切除や粘膜観察を丁寧に行う場合は、40分以上かかることもあります。

大腸内視鏡検査後の所要時間

鎮静剤を使用した場合は1時間程度の安静が必要です。鎮静剤なしの場合はもう少し早く帰宅できますが、腹部膨満感や軽いだるさがあることがあります。

配信元: Medical DOC

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