大腸内視鏡検査で鎮静剤を使用する場合、眠るまでの時間は?
内視鏡検査の際には、痛みや不安を軽くするために鎮静剤を用いることがあります。多くは、「ぼんやりとする」くらいに意識のレベルを下げる程度です。完全に眠ってしまうわけではありません。これは「意識下鎮静」と呼ばれるものです。日本では、ジアゼパムやミダゾラム、フルニトレラゼパムといったベンゾジアゼピン系鎮静剤が多く使用されています。しかし、保険適用ではない点には注意が必要です。静脈注射をしてから作用が現われるまでの時間は以下のようになります。
・ミダゾラム:1-2.5分
・フルニトレラゼパム:1-3分
・ジアゼパム:5-10分
大腸内視鏡検査の結果と主な所見
ここまでは診断されたときの原因と対処法を紹介しました。再検査・精密検査を受診した方が良い結果がいくつかあります。以下のような診断結果の場合にはすぐに病院に受診しましょう。
大腸内視鏡検査の結果の見方
大腸内視鏡検査の結果は以下のようになります。
•正常:異常なしの状態です。
•炎症:潰瘍性大腸炎やクローン病の可能性が考えられます。
•腫瘍性病変:大腸ポリープ、大腸がんなどがあります。
その他、憩室、虚血性変化、メラノーシスなども大腸内視鏡検査で発見される所見です。
大腸内視鏡検査の再検査基準と内容
大腸内視鏡検査でポリープなどが見つかった場合、可能であれば検査の際に内視鏡的な治療を行います。つまり、ポリープの切除をします。病理検査の結果、がんであることが明らかになり、手術の必要があるかもしれない場合には精密検査が必要となる場合があります。良性ポリープだった場合も、個数に応じて再検査を受けることが推奨されています。

