
Xでは6万フォロワーを獲得し大人気! 千葉県市川市の鍼灸マッサージ治療院「やすらぎ治療室」で暮らす看板猫・三毛猫のミケちゃんをご存知ですか?
生まれつき後ろ足が一本ない野良猫のミケちゃんは、嵐の夜をきっかけに院長の冨森猛さん(通称やすらぎさん)の店猫として暮らすようになりました。
持ち前の「ひまわりスマイル」で、たくさんのお客さんに元気を与えてきたというミケちゃん。多くの人と関わり助け合って、病気とも向き合いながら今を生きています。
そんなミケちゃんとやすらぎさんが紡ぐ、繋がりの物語をお送りします。
※本記事はやすらぎさん、にごたろ著の書籍『続 ミケちゃんとやすらぎさん』から一部抜粋・編集しました。
大家さんへのお手紙
外猫だったミケちゃんを治療室内に招き入れ、寝泊まりさせることは出来ましたが、実はここはペット不可の賃貸物件。常に罪悪感に苛まれていました。ある日、思い切って、都内にお住まいの大家さんにミケちゃんを室内に入れていること、そして今の生活を続けさせてほしい旨のお手紙を書きました。
あんなに心を込めて、必死の思いで手紙を書いたのは初めてです。
「ルール違反です。猫を飼い続けるつもりならただちに退去してください」最悪そう告げられることも覚悟していました。
「そうなったら仕方ない。ペット可の物件を探すしかない。もうミケちゃんと離れることは出来ない…」
しばらくして大家さんからお手紙をいただきました。
「地域に受け入れられて室内でも良い子にしているミケちゃんをこれからも是非大事にしてください」
思わず胸が熱くなりました。


著=やすらぎさん、にごたろ/『続 ミケちゃんとやすらぎさん』

