ミトコンドリア病の治療
ミトコンドリアの機能を改善する治療方法はありません。
根本的な治療法がないため、症状を和らげるための対症療法が中心となります。
対症療法
現れている症状に合わせて、対症療法を行うことが大切です。
それぞれの臓器の専門家に検査や治療をしてもらいます。
たとえば、糖尿病がある場合は血糖値を下げる薬やインスリンを投与しないといけません。
てんかんがある場合には、てんかんを抑える薬が必要です。
心臓の伝達に問題がある場合はペースメーカーを使ったり、難聴がある場合には補聴器や人工内耳を使ったりします。また、ひどい下痢や便秘、貧血などの症状に対しても、それぞれの治療が必要です。
ビタミンの補充
ミトコンドリア内の代謝経路では、各種のビタミンが補酵素として働いています。補充の目的で、水溶性ビタミン(ナイアシン、B1、B2、リポ酸など)、コエンザイムQ10がよく使用されます。ただし、内服で補充したからといって代謝の改善は簡単ではありません。
普段の食事からバランスの良いものを摂ることが大切です。
ミトコンドリア病になりやすい人・予防の方法
同じ遺伝子変異を持つ方であっても、症状が現れる臓器やその症状の種類や重さが異なることがあります。これは、遺伝的背景や生活習慣などが影響している可能性があります。
感染予防
風邪やインフルエンザなどの感染症、高熱は症状を悪化させることがあります。
予防接種を受けることや、感染予防に努めることが大切です。
手洗い、うがいを欠かさないようにしましょう。
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参考文献
公益財団法人難病医学研究財団/難病情報センターミトコンドリア病
NCNP病院 国立精神・神経医療研究センターミトコンドリア病
厚生労働省021 ミトコンドリア病
Equilibrium Res Vol. 758.ミトコンドリア病
一般社団法人 日本内分泌学会ミトコンドリア糖尿病
東北大学病院世界初・日本発ミトコンドリア病治療薬MA-5のオールジャパン治験
公益社団法人日本生化学会ミトコンドリアDNAの変異による病態~ヒトにおける病態と,モデルマウス研究からみえてきたこと~

