ただ痩せたかっただけなのに… 「脂肪吸引」の手術前に知っておくべき流れとリスクを医師が解説

ただ痩せたかっただけなのに… 「脂肪吸引」の手術前に知っておくべき流れとリスクを医師が解説

「もっと細くなりたい」「理想の体型に近づきたい」そんな願いから脂肪吸引を受けたものの、思わぬトラブルや後悔に直面するケースは少なくありません。脂肪吸引は外科手術であり、麻酔リスクや技術的な失敗のリスクも伴う医療行為です。脂肪吸引の施術フローや合併症のリスク、実際のトラブル事例をもとに、後悔しないためにあらかじめ知っておくべきことについて、Lipo Clinic omotesando 院長の福田先生に詳しく伺いました。

福田 越

監修医師:
福田 越(Lipo Clinic omotesando)

福井大学医学部卒業。杉田玄白記念公立小浜病院、豊橋市民病院麻酔科勤務を経て、THE CLINIC 東京院に入職。その後、大阪院・名古屋院の統括院長を務め、Lipo Clinic omotesandoを開業。これまでに1万件以上の脂肪吸引、3500件以上の豊胸、5000件以上のエイジング治療を手がける。脂肪吸引・注入に関する学会発表や専門誌への寄稿も多数。麻酔科標榜医、VASER脂肪吸引認定医、VASER 4D 認定医、米microaire社公認PAL指導医。

脂肪吸引の流れについて知る

脂肪吸引の流れについて知る

編集部

初回通院から脂肪吸引の施術までは、どのような流れでおこなわれるのでしょうか?

福田先生

まずは、カウンセリングで施術希望部位や体型の悩みについて相談し、脂肪吸引の適応があるかを確認します。適応がある場合は、血液検査や病歴・アレルギーの確認をおこないます。手術当日に改めてカウンセリングをおこない、デザイン(マジックで吸引範囲をマーキング)をおこなった上で、点滴・モニター装着後に麻酔下で手術を実施します。

編集部

術後の流れについても教えてください。

福田先生

術後の傷は小さいものの、縫合はされているため、基本的には1週間後に抜糸が必要です。ただし、遠方から来院される方には、医療用接着剤で対応するケースもあります。その後の通院は任意ですが、LINEなどで画像を送って術後経過を確認できる体制を整えているクリニックが多いと思います。当日夜間の緊急時対応体制まであるクリニックは限られますが、そのような緊急時の対応がしっかりしているかも重要な判断材料です。

編集部

脂肪吸引はすぐに施術の効果が得られるのでしょうか?

福田先生

吸引量が多い場合、翌日には明らかな細さを感じることができます。ただし、数日以内にむくみや腫れが出てくるため、1ヶ月ほどは圧迫などのアフターケアが必要です。1ヶ月で7〜8割程度の仕上がりになることが多く、最終的な完成までは個人差がありますが、6ヶ月程度が目安です。

脂肪吸引の効果を最大化する方法とリスク、合併症

脂肪吸引の効果を最大化する方法とリスク、合併症

編集部

施術の効果を最大化するために患者さん自身ができることはありますか?

福田先生

まず、術後の合併症リスクを下げるために、喫煙者は1ヶ月前から禁煙することが推奨されます。加えて、栄養バランスの取れた食事や水分摂取、十分な睡眠など、規則正しい生活を送ることも重要です。アルコールは前日の摂取を避け、術後のむくみが落ち着くまでは控えるようにしましょう。

編集部

脂肪吸引を検討する際に、事前カウンセリングで必ず確認すべきポイントを教えてください。

福田先生

最も大切なのは、「手術が安全におこなえる体制があるかどうか」です。麻酔管理や急変時の対応力など、安全面に関する確認は必須です。また、担当医の経験年数や手術件数、過去の症例写真を見せてもらうこともクリニック選びの重要な判断材料になります。

編集部

脂肪吸引の代表的なリスク・合併症、副作用にはどのようなものがありますか?

福田先生

代表的なリスクには、「麻酔によるトラブル」「脂肪吸引部位の凸凹」「脂肪の取りすぎによる癒着・引きつれ」「皮膚の色味や質感の低下」などが挙げられます。これらは術後の修正が難しく、特に初回の手術での技術力が結果を大きく左右します。

配信元: Medical DOC

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