
ポルトガルでは、街の至る所で伝統文化であるアズレージョを見ることができます。アズレージョとは何か?今回は北の大都市ポルトに絞り、アズレージョを追ってみることにします。
ポルトで必見のアズレージョ建築
ポルトは「青の街」と呼ばれるほど、アズレージョが街のアイデンティティを形作っています。観光名所を巡るだけでなく、日常の風景に潜むアズレージョを探して、ポルトガルの街を転々としてみます。今回はポルトに絞ってアズレージョを探してみたいと思います。
アズレージョとは
アズレージョ(Azulejo)は、ポルトガルやスペインのアンダルシア地方で発展した装飾タイルのことです。語源はポルトガル語の「azul」(青)やアラビア語の「al zulayj」(小さな磨かれた石)に由来すると言われておりますが、いずれにしてもイスラム美術の影響を強く受けています。ポルトガルでは白地に青の絵付けが有名で、ほかにも緑・黄・褐色など多彩な色も使われます。幾何学模様、宗教画、歴史的場面、日常生活など幅広いテーマが描かれます。 ポルトガルでは、途絶えることなしに5世紀もの間生産され続け、駅・教会・大聖堂などポルトガル全域にわたりアズレージョが点在し、文化の要素となっています。

