虐待の相談件数は過去最高、悩む親御さんが増えています
厚生労働省が発表した、令和3年度の児童相談所での虐待相談対応件数は207,659件と過去最高となっています。死亡した子ども(47例、49名)のうち、65%が0歳児で、主にネグレクトが45%、身体的虐待が43%となっており、主たる加害者は実母が60%ともっともも多い割合になっています。
このような極端な虐待ではなくても、怒鳴って子どもを支配したり、子どもの人格を否定するようなことを言い続けることも虐待になると言われてきています。
なかなか思い通りにいかない子育てに、悩まれている親御さんは増えてきているのではないでしょうか。
怒鳴ってしまったときの対処法
では、子どもに怒鳴ってしまったとき、どうしたらいいのでしょうか。
① 冷静になってから、子どもに「さっきは言いすぎてしまった。ごめんね」としっかり謝罪の言葉を伝えましょう
② どのような言い方をしたら自分の気持ちが伝わるかを考え、次につなげます(子どもは同じことを何度もするので、きっとこのシミュレーションを使うときが来ます!)
③ 感情的になってしまうのは、自分のメンタルや体調が万全ではなく余裕がないことが多いです。「自分、今疲れているんだ、調子悪いんだ」と思って、自分を労わってあげてください
④ 子どもが甘えられる場を作り、「ここにいていいんだ」と安心できるようにします
⑤ 子どもの良い行動を見つけて、具体的に褒めてあげましょう! このときに、おざなりにではなく、大げさに、満面の笑みで褒めることが大事です。それは子どもの次の良い行動につながります
子育てのなかで、子どもへ感情的になってしまうことは誰しもあります。怒ってしまっても自分のことを責めずに、まずはママさん自身を大切にしてみてください。頻繁に怒鳴り続けていなければ、子どもの脳が傷つくことはあまりないと思います。小さな“良いこと”を見つけて、たくさん褒めて、子どもの良い行動を増やしていき、怒鳴る回数を減らしていけるといいですね。
監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。

