証拠を突きつけられ観念した健司は、離婚だけは避けたいと懇願。みちるは離婚の代わりに、夫の全財産と金銭管理の支配権を奪う「制裁」を突きつける。
「また行ったの?」凍り付いた夫
「出張」と嘘をついてホテルに宿泊し、デリヘルを呼んで楽しんでいた健司は、ウソがばれたことを知らずにゆったりと入浴していた。
健司が風呂から上がってくると、私はそのままダイニングテーブルに健司を誘導した。テーブルの上には、ホテルの領収書と、デリヘルのポイントカード、そして彼のスマホの画面をキャプチャした私のスマホが置かれていた。
健司はそれを見て、体が硬直した。
「また行ったの?反省はどこへ行ったの?」
私の声は驚くほど静かで、感情を排していた。
「ち、違うよみちる、昨日は出張で…」
「あれだけ私のせいにしといてさ、結局なんの反省もしてないじゃん。こんな短期間にまたデリヘルって、どういうことなの?」
健司は観念したように、ダイニングに座って突っ伏した。
「ごめん、みちる、ごめん」
彼はただそれだけを繰り返した。
離婚したくないという夫
「私、こんなに大事にされないなら離婚したいと思ってる」
私ははっきりと告げた。その言葉に、健司は顔色を変えた。私を失ってもいいと思っていたわけではないらしい。
「離婚はしたくない!俺、本当に軽く考えてた。もう今は違う。もう絶対に裏切らないから…」
私は健司の顔をじっと見つめ、切り札を提示した。

