まるで立場が逆転の、完璧な制裁
「離婚しないなら条件がある。まず、今日から完全お小遣い制。毎月決まった額を、私があなたに渡すことにしたい。2つ目は、あなたの持っている全通帳、キャッシュカード、クレジットカードは没収。暗証番号も全て渡して。3つ目は、家計管理は私に一任すること」
健司は何か言いたそうだった「そんなことをしたら自由がない」と、顔に書いてある。でも、私の瞳の奥にある冷たい怒りと、「NOと言えば離婚」という圧力を感じ取ったようで、最後は「わかった」と一言言ってうなだれた。
私たちは離婚はしなかったけれど、信頼関係は離婚並みに壊れたと思っている。
この日以来、健司は私の信頼を取り戻そうとしている。帰りは早くなり、家事もしっかりやってくれる。それでも、私はすぐに彼を許す気持ちにはなれない。だって彼は、あんなに傷ついた私を、また数日後に裏切れる神経の持ち主なのだから…。
でも、生まれてくる子のため、そして私自身の生活を守るためには、これが現実的かつ合理的な「成敗」だと思う。これは、彼の裏切りに対するしっぺ返しであり、私にとっては自分の傷を癒やす唯一の方法だったのだ。
あとがき:愛情の終わり、支配の始まり
みちるが下した「成敗」は、夫への復讐心だけでなく、生まれてくる子と自分の生活を守るための現実的で合理的な手段でした。感情に流されず、「経済的な支配権」という最も強力な切り札を手にすることで、みちるは夫婦関係における立場を完全に逆転させます。
この結末は、裏切りに対する痛快な「しっぺ返し」であると同時に、愛と信頼を失った夫婦のほろ苦い現実も示しています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

