「正常圧水頭症」の代表的な症状3つとは 見逃されやすい特徴を医師が解説

「正常圧水頭症」の代表的な症状3つとは 見逃されやすい特徴を医師が解説

正常圧水頭症の治療

正常圧水頭症の主な治療方法は手術です。

正常圧水頭症では体内にシャントを作り、頭の中に溜まった脳脊髄液を逃し、圧迫を取り除かなければなりません。脳脊髄液は出せば出すほどよいというわけではありません。そのため、溜まっている脳脊髄液の量を調節できる、専用のバルブを体内に埋め込みます。

以下の3つは、正常圧水頭症でおこなわれる手術の種類です。

脳室腹腔シャント(V-Pシャント)

脳室心房シャント(V-Aシャント)

腰部腹腔シャント(L-Pシャント)

脳室腹腔シャントは脳室と腹腔内(おなかの中)を、脳室心房シャントは脳室と心臓を、腰部腹腔シャントは脊髄くも膜下腔と腹腔内をつなぎます。

各手術の方式には特徴や適用条件があるため、患者の状態に合わせて選択します。

これらの治療をおこなうことで、正常圧水頭症の症状が改善されるケースは多いです。

正常圧水頭症になりやすい人・予防の方法

以下の項目は、正常圧水頭症になりやすい人です。

60歳以上である

くも膜下出や髄膜炎、頭部外傷の既往がある

60歳以上の方は、若年の方よりも発症する可能性が高いです。歩行障害や認知機能の低下、尿失禁など正常圧水頭症の症状が出現したら、見過ごさないようにしましょう。

くも膜下出血や髄膜炎、頭部外傷の既往がある人も正常圧水頭症になるリスクがあります。

これらの疾患を患ったあとは、続発性正常圧水頭症になる可能性があるため、疾患そのものの治療や経過観察をきちんとおこない、症状の出現に気を付けましょう。

正常圧水頭症の明確な予防法は確立されていないため、日々の生活の中で少しでも症状を感じたら 早めに医療機関へ行くことが重要です。


関連する病気

くも膜下出血髄膜炎認知症

参考文献

厚生労働省第7回障害者総合支援法対象疾患検討会参考資料3-3「特発性正常圧水頭症」

山田Merrit昌興中根一冨田雄介竹田理々子平井利明馬場泰尚黒岩義之「正常圧水頭症の病態メカニズムとシャント手術」

石川正恒「特発性正常圧水頭症の診断と治療」

森悦郎「2.特発性正常圧水頭症」

木多眞也「髄液と間質液の吸収機序:近年の知見に基づいた新しい仮設」

木多眞也「脳脊髄液病態生理の最近の進歩と特発性正常圧水頭症」

山田茂樹石川正恒岩室康司山本一夫「脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血後の続発性正常圧水頭症併発リスクークリッピング術とコイル塞栓術ー」

配信元: Medical DOC

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