【増田先生から】群れで暮らしていても〝ひとり〞になれる空間が安心!
犬は群れで過ごす動物ですが、自分だけの安心できる場所もとても大切。ほかの犬と距離をとることで、干渉やストレス、場所の取り合いといった衝突を避けられます。「安心できる場所」としてそれぞれのケージがあることで、落ち着いて留守番ができるようになったのでしょう。
増田先生が解説! 多頭飼いあるある!
1頭が吠えるとみんなが〝連鎖吠え〞

「仲間が吠えている=何か起きている」と本能的に反応しているのでしょう。一見にぎやかですが、多頭飼いのチームワークを生かした連携プレーなのかもしれません。
「私もなでて!」と 割りこんでくる

誰かがなでられているとそこに入ってくるのは、動物行動学でいう「社会的促進」と呼ばれる現象によるもの。周囲の犬の行動が刺激となり「自分もなでてほしい!」という気持ちが高まるのです。

6頭のチワワがいる飼い主さんの暮らしをご紹介しました。多頭飼い中の飼い主さんや、多頭飼いを検討中の飼い主さんの、暮らしを見直す・整える参考になれば幸いです。
お話を伺った先生/獣医師。博士(獣医学)。東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授 増田宏司先生
参考/「いぬのきもち」2025年10月号『多頭飼いライフから見えてきた 犬ってこんな動物です!』
写真/岡﨑健志
文/ヨシノキヨミ
※掲載の情報は2025年10月号発売時のものです。
