「舌癌と口内炎の違い」は舌のどこをチェックすれば良い?見分け方を医師が解説!

「舌癌と口内炎の違い」は舌のどこをチェックすれば良い?見分け方を医師が解説!

舌がんと口内炎の見分け方

舌がんの初期症状は、口内炎と見分けがつかないことが少なくありません。
口内炎は自然と治る場合がほとんどですが、舌がんは治らずにどんどん進行していきます。以下のような症状があれば、舌がんの可能性があるため早めに受診しましょう。

舌の両側の縁にできやすい

形がいびつで境界線がはっきりしない

痛みが軽く白い斑点がある

2週間経っても治らない

それぞれの詳細を解説します。

舌の両側の縁にできやすい

舌がんは舌の中心部や前側にできることは少なく、舌の側面にできることが大半です。舌を噛んだ覚えがないのに舌の側面に違和感がある場合は、舌がんの可能性があります。

形がいびつで境界線がはっきりしない

舌がんは口内炎のように傷から発生するわけではないため、境界線がはっきりしないケースがあります。舌を噛んだり火傷したりしてできた口内炎は、傷口の境目がはっきりしていますが、境界線が曖昧なただれ・しこりなどには注意しましょう。

痛みが軽く白い斑点がある

舌に白い斑点や苔のようなものがこびりつくのは、口腔粘膜疾患の白板症や扁平苔癬の可能性があります。口腔粘膜疾患から舌がんに進行するケースもあるため、ぬぐっても取れない白い斑点や苔癬を見つけたら、歯科医院を受診しましょう。

2週間経っても治らない

通常の口内炎は、ほとんどの場合2週間以内に自然治癒します。2週間以上経っても口内炎が治らず、痛みや強くなったり範囲が広がったりする場合は、舌がんの可能性があります。

舌がんの早期発見の重要性

舌がんは口腔内の目に見える部分にできるため、早期発見しやすいがんです。
舌がんが進行すると、手術で舌を全摘出せざるを得ない場合もあり、命は守れても生活の質が劇的に低下してしまいます。ほかにも、舌がんの早期発見が重要な理由を解説します。

5年生存率が90%

早期発見された舌がん患者さんの5年生存率は90%以上あり、命を失うリスクを大幅に小さくできます。手術の場合でもがんが小さければ舌の一部を切除するだけで、食事や発音の機能を保てるでしょう。
進行した舌がんの手術は舌を半分以上切除するか、全摘出せざるを得なくなる場合もあります。

リンパ節への転移

舌は頸部リンパ節と近いため、舌がんが頸部リンパ節に転移するケースも少なくありません。
リンパ節に転移した場合は、再発を防ぐために周辺の組織ごと切り取る頸部郭清術が必要となります。首を通る神経や血管を保存できない場合や、気管を切開して気道を確保するなど大変な手術となることもあります。

ほかの臓器への遠隔転移

舌がんがリンパ節からほかの臓器へ遠隔転移した場合、手術でがんをすべて切除するのは困難です。
この場合は抗がん剤や放射線療法でがんの進行を抑えて、症状を緩和する保存療法となります。命だけでなく生活の質を守るためにも、舌がんは早期発見して早期に治療しましょう。

定期的にセルフチェックが大切

舌がんの患者さんのほとんどが、自分で症状に気付いて歯科医院や口腔外科を受診しています。
早期発見すれば舌の機能を残したまま治療できるため、舌がんは定期的なセルフチェックが大切です。毎日の歯みがきの際に、以下のポイントをチェックしてください。

舌にただれやしこりがないか

舌に白い斑点や苔状の異変がないか

舌からの出血や痛みがないか

2週間以上治らない口内炎がないか

症状のない初期の舌がんは、歯科検診で発見される場合もあります。むし歯や歯周病など口腔環境の悪化が舌がんの原因となる場合もあるため、定期的な歯科検診を受けて口腔内の健康を保ちましょう。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。