正月の帰省でピリつく実家→お酒の席が凍り付いた“実母の一言”|夫と実母は仲が悪い

正月の帰省でピリつく実家→お酒の席が凍り付いた“実母の一言”|夫と実母は仲が悪い

年に一度の正月の帰省。率直な夫と嫌味な言い方をする母を会わせることが不安な裕子は、「穏やかに過ごせますように」とひたすら祈っていました。

帰省初日の第一声

実家に着いたのは、昼を少し過ぎたころでした。玄関を開けると、母の声がすぐに聞こえてきました。

母「あら、やっと来たのね。早かったじゃない」
私「ごめんね、道が混んでて」
母「どうせ拓也さんがスピード出してたんでしょ」
夫「いえ、安全運転でしたよ」

その瞬間、空気が少しピリッとしたのを感じました。母は悪気なく言ったのかもしれませんが、夫の表情はわずかに強張っていました。

私は慌てて「寒かったね」と話題を変えました。食卓につき、おせちの準備をする母の背中を見ながら、私は心の中で願っていました。これ以上何事もなく過ごせますように、と。

ついに対立してしまう夫と母

夕方になると、父が日本酒を取り出しました。

父「拓也くん、ちょっと一杯やるか」
夫「ありがとうございます。じゃあ、少しだけ」

二人は並んでこたつに座り、湯気の立つ盃を交わしました。最初は和やかでした。父は上機嫌で笑い、夫もいつになく饒舌になっていました。私は安心してキッチンで皿を洗っていましたが、背中越しに母の声が聞こえてきました。

母「お父さん、もうそのへんにしておきなさいよ」
父「なんだ、まだ一合も飲んでないぞ」
母「また去年みたいに寝込まれたら困るのよ」
父「大丈夫だって」
母「大丈夫じゃないの。それに拓也さんも、もうお酒すすめないでね」

嫌な予感がして振り向くと、拓也は盃を持ったまま固まっていました。

夫「……僕、すすめてませんけど」
母「あら、そう? でも、つい飲みたくなる雰囲気出してたでしょ」
夫「雰囲気、ですか」

夫の声のトーンが、明らかに低くなったのを感じ取り、私は慌てて二人の間に割って入りました。

私「お母さん、私が止めるから大丈夫だよ」
母「なによ、心配して言ってるだけじゃない」
夫「心配なら僕じゃなくてお義父さんに言ってくださいよ」
父「まあまあ、いいじゃないか。俺が飲みたいだけだから」
母「そうやってあなたはいつも調子に乗るんだから!」

その瞬間、場の空気が凍りついたのがはっきりと分かりました。父は苦笑し、夫は無言で盃を置きました。私はどうにか笑顔を作りましたが、内心は冷や汗が止まりませんでした。母の何気ないほんのひと言。それだけで、こんなにも空気が変わってしまうのでした。

その夜、布団を敷いた客間で、夫は黙ったままスマートフォンを見つめていました。

私「さっきはごめんね」
夫「別に怒ってないよ。ただ…ああいう言い方、ちょっときついなと思って」
私「そうだよね。お母さんも悪気があるわけじゃないと思うんだけど......」
夫「分かってる。でも、悪気ないって言葉、便利すぎるよな」

私は小さく息をのみました。夫との会話の後、私はなかなか眠ることができませんでした。

配信元: ママリ

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