これは過去に同棲していた彼とのお話です。彼からウェブの手続きを頼まれ、私はスマホを渡されました。何気なく操作していると、“お”の変換候補に「俺も会いたいよ」という文字が。この一件以降、彼に不信感が募る出来事が多々起こり……。
怪しい文字列
あるときから仕事終わりに、「上司から食事に誘われた」と言って外食する頻度が増えた彼。私は仕事の話もあるのだろうと、特にそこまで気に留めていませんでした。
しかし、彼から頼まれ彼のスマホを操作した際にふと目にした「俺も会いたいよ」という予測変換の文字列。「もしかして……」「本当に上司とごはんだったの?」と疑わずにいられませんでした。
それでも私は彼に直接尋ねることはできませんでした。普段、家で過ごす彼の様子に変化はなかったからです。私はすっきりしないまま、彼としばらく過ごしていました。
車のトランクで目にした物は
そんなある日。彼の車で買い物に行った帰りのことです。荷物が多かったため、トランクを開けてもらいました。荷物を入れようとすると、視界の端に見慣れない布が。
「なんだろう?」と取り出してみると、それは女性用の羽織でした。もちろん、私の物ではありません。
「ねぇ、ベタすぎるでしょ、誰の?」
思わず口にすると、彼は一瞬言葉に詰まり「あー…たぶん母さんを乗せたときのだな。気にしないで」と答えました。

