ヤバすぎる新郎新婦
花嫁は、満面の笑みで答えました。
「ウェディングフォトの撮影なんです〜♡ ここのお宅、前から素敵だなって思ってて! 絶対にここで撮りたいってカメラマンさんにお願いしたんです!」
……いやいやいや。
まさかの無許可撮影!?
さらに信じられないことに、新婦は続けました。
「住人の方に会えるなんて嬉しいです♪ もしよければお庭とか、できたらお家の中でも撮影させていただけませんか?」
は?
あまりの図々しさに、思わず息を呑みました。
「ダメに決まってるでしょ! それから、撮影データはすぐ削除してください!」
「ここ、公道ですよね?」
その場にいたカメラマンは状況を察し、慌てて頭を下げると、撮ったデータをその場で削除してくれました。
聞くと、SNS経由でこの夫婦から直接依頼を受けたフリーのカメラマンだったようです。
ところが、新郎新婦は納得しません。
「せっかくいい写真がたくさん撮れたのに! 撮影代だって払っているんですよ!」
「ここは公道で、敷地には入ってないですし、外観が写ってるだけでしょ! 別にいいじゃないですか!」
まるで自分たちが被害者のような口ぶり。
さすがに私も我慢できず、きっぱり言い返しました。
「文句があるなら、うちの弁護士を呼びます。敷地に入っていなくても、うちの家の外観を背景にして撮っていて、表札も写っていますよね? これは立派なプライバシー侵害です。弁護士より警察の方がいいですか?」
ことの重大さを今さら認識したのか、新郎の顔がみるみる青ざめます。
結局、新郎新婦も渋々ながら謝罪をすると、機材をまとめて立ち去っていきました。

