“和菓子”もせいろで蒸すとおいしくなる!?
小竹:調理のほうですが、材料を全て5ミリ程度の厚さに切り終わりました。
りよ子:次に、お肉も同じくらいのサイズに切ります。もしキッチンばさみがあれば、トレーに入ったまま切ってしまいます。
小竹:今日は豚バラ肉ですが、鶏むね肉などでも良さそうですね。
りよ子:このミルフィーユにはバリエーションのページがあって、さつまいもと豚、鶏とカブの組み合わせを載せています。お肉も豚、牛、鶏、お好きなもので作っていただいて問題ありません。
小竹:材料を全て切った後はどうしますか?
りよ子:せいろの中に野菜とお肉を交互に輪になるように並べていきます。野菜の断面の色がちょっと上に向いていると可愛く見えるので、やや斜めに並べる感じです。
小竹:今回の本で和菓子を蒸しているレシピがあって衝撃だったのですが、あれはもともとされていたのですか?
りよ子:みたらし団子を前にやってみたらすごくおいしかったので、ほかの和菓子も絶対に合うと思ってやりました。みたらし団子とかは、買ってきてしばらく置いておくとちょっと硬くなったりパサついたりしちゃいますが、せいろで蒸すと本当においしく食べられるんです。
小竹:調理のほうですが、野菜とお肉をせいろの中に入れました。次にお湯を沸かしますが、強火で沸騰させてからせいろを乗せるという形ですか?
りよ子:そうですね。沸騰して蒸気が上がった状態でせいろを乗せます。今回は10分蒸せばいいですね。
小竹:例えば、材料が残っているときに、同じものを作って2段にした場合は、蒸し時間は倍になるのですか?
りよ子:ちょっと長めくらいですね。今回は結構ギュッと入っているので、プラス5分くらいで大丈夫だと思います。蒸している間にほかのものも作れます。タレを作ったり、もう一品サラダを作ったりとかできますね。
小竹:蒸すときは中火でいいのですか?
りよ子:基本的には、中火と強火の間くらいですね。蒸気がしっかり上がっている状態にしてください。お鍋にお湯がたっぷり入っているほうがいいですね。
小竹:下の鍋は何でもいいのですか?
りよ子:何でも大丈夫です。合わないときは、ドーナツ型の真ん中に穴が開いている蒸し板があるので、それを乗せると大体どのお鍋にも合います。
小竹:蒸し上がりの目安はどういったところですか?
りよ子:蓋を開けて野菜の色が火が通っている色になっていれば完成です。
せいろは“ダイエット”や“美肌”にも効果的
小竹:料理が完成しました!見た目もお花畑みたいで可愛いですね。りよ子さんおすすめのタレなどはあるのですか?
りよ子:塩とオリーブオイルがおすすめですね。
小竹:この番組のゲストにも来ていただいた有元葉子先生のおすすめのオリーブオイルを用意しましたので、そちらで食べてみたいと思います。おいしいですね。癒される感じがあります。こういう料理を食べていると健康にいい感じがありますね。
りよ子:あります。体にいいことをしている感じがします。
小竹:芸能人の方がせいろ蒸しでダイエットに成功したという話もあるそうですね?
りよ子:はい。『ヒルナンデス』の企画で、川村エミコさんに1冊目のレシピ本で1ヶ月置き換えていただいて、マイナス8.5kgのダイエットに成功しました。お肌の調子も良くなったと仰っていました。
小竹:ダイエット本も今作られているのですよね?
りよ子:そうなんです。第3弾としてせいろを活用したダイエットレシピ本を今制作しておりまして、年内に発売予定です。ダイエット本ということで、カロリーの表記が入っていたり、栄養成分の表記が入っていたり、よりダイエット向きの内容になっています。
小竹:料理も今までのものとは違う方向性ですか?
りよ子:今まではおかずドーンみたいなレシピが多かったのですが、ダイエット本は置き換えられるように、1レシピでご飯、おかず、副菜という感じで、主食、タンパク質、そのほかの栄養が1食で摂れるようなものがずらっと載っています。
小竹:りよ子さんはミニマリストでもあって、暮らしもシンプルで洋服もあまり数を持たないそうですね?
りよ子:すごく少ないです。20着も持っていない気がします。ワンピースが多いのですが、この黒のシンプルなワンピースばかり着ています。
小竹:そういったシンプルな暮らしは昔から?
りよ子:過去に引っ越しが多くて、引っ越す度に物がどんどん減っていって、気づけばよく使うものだけが残った感じです。なので、ここ数年はシンプルに暮らしています。ただ、せいろだけは20個くらいあります(笑)。
小竹:せいろがあれば調理道具にも器代わりにもなるので、いろいろといいですよね。
りよ子:はい。でも、私はお皿もあまり持っていないので、撮影のときに足りなくて、スタイリストさんに困った顔をされてしまいます(笑)。さすがに最近自分もちょっと困ったので、増やそうかなとは思っています。
小竹:今後やってみたいことはありますか?
りよ子:今はせいろブームで一時的な流行りものみたいな印象がありますが、私は毎日使って本当にいいと感じているので、鍋やフライパンと同じように一般家庭に普通にあるものとして広めていくような活動をしていきたいです。
小竹:せいろ料理クリエイターとしてもずっと活動されていく予定ですか?
りよ子:せいろは本当に好きですし、まだまだ可能性があると思っているので、このクリエイター活動は続けていきたいと思っています。
(TEXT:山田周平)
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【ゲスト】
第48回・第49回(10月17日・24日配信) りよ子さん
せいろの魅力にとりつかれたOL。2023年4月に始めたInstagramで、すべてを蒸したい気持ちを投稿。野菜を蒸すだけのシンプルレシピから、一度に主菜と副菜が完成する同時調理レシピ、ごはんもの、スイーツまで、パパッと作れるレシピが共感を呼び、フォロワー数20万人超えと大人気に。初著書『すべてを蒸したい せいろレシピ』(Gakken)は、累計発行部数30万部越えの大ヒット。「第12回 料理レシピ本大賞 in Japan 2025」において、「料理部門 大賞」を受賞。
Instagram:@musu_riyoco
クックパッド株式会社 小竹 貴子
クックパッド社員/初代編集長/料理愛好家。
趣味は料理🍳仕事も料理。著書『ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる』『時間があっても、ごはん作りはしんどい』(日経BP社)など。
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