アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
洗濯は施設にお願いすればやってもらえるのですが、洗濯は施設にお願いすればやってくれるのですが、母・あーちゃんはどうしても自分でやりたいらしく、部屋に行くと洗濯物が干されていることがあります。しかし、洗濯物がまったく湿っていないこともあり、ワフウフさん姉妹は本当に洗っているのかを疑っています。そもそも、洗濯洗剤を買ってあげていないため、何を使って洗っているのかも謎です。あーちゃんは共用の洗濯機を使ったと言いますが、ワフウフさん姉妹はどうしても信じられません。素直に、すべて施設にお願いしてくれればいいのに……と、ワフウフさん姉妹は思っています。
今のあーちゃんに合ったものにして
先日、姉・なーにゃんが施設に行ったときのこと。意地悪オバチャンこと「アライちゃん」に声をかけられ、ホールの隅で話していました。その様子を見て、あーちゃんは何を話しているのか気になったようで近づいてきたのですが、すぐ後ろには見知らぬおじいちゃんが腕を広げた状態でついてきていました。おじいちゃんは、あーちゃんを追い抜き、アライちゃんをすり抜け、両手を広げたまま、なーにゃんに迫ってきました。タイミングよく施設長が登場し、進路を変えてくれたからよかったものの、危うくハグをされるところで、なーにゃんはゾッとしてしまったのでした。

最近、着るものや身支度への関心がすっかり薄れている様子のあーちゃん。それは、好みの洋服をトランクルームに入れていて、身のまわりに興味を持てない地味な洋服ばかりあるせいなのかもしれません。

とはいえ、お散歩中に洋服や靴を吟味する姿も見られ、完全に興味を失っているというわけではなさそうです。しかし、あーちゃんが選ぶ洋服は、どれもこれも施設では悪目立ちしてしまいそうなものばかり……。

あーちゃん好みのお出かけ着は、トランクルームに置いてあるとは伝えるものの……。

理解はできていないみたいです。

その後も、ド派手な洋服や露出度の高い洋服を選び続け……。

そのたびに、買えない理由を説明して却下するのですが……。

最近では、こんな変な格好をしていることも……。

気を取り直して、今度は靴を選んだあーちゃん。

ヒール問題はクリアしていると思ったようですが……。

危ないから却下です。

すると、あーちゃんはしょんぼり……。いや、そうじゃないのよ……理由をちゃんと聞いて、理解してほしいです。ただ、今のあーちゃんに合ったものを選んでほしいだけなのに……。
最近、着るものや身支度に関心がなくなってきたように見えるあーちゃん。家を出るとき、あーちゃん好みのキラキラした洋服も一応持ち出しましたが、施設で着るには浮いてしまいそうだとトランクルームに置いています。というわけで、手元にはあーちゃんの心が躍るような洋服がなく、それが身支度への関心を薄れさせている原因なのかもしれません。
ただ、お出かけしていると洋服や靴を吟味する姿も見られるので、完全に興味を失っているわけでもなさそうです。ただ、相変わらずキラキラしたものや露出度の高いものを選ぶので、さすがに施設では着られないだろうと却下。靴を選んでも、危ないと言わざるを得ないほどの高いヒールを選んでくるので、却下です。
あーちゃんは、自分が気に入ったものを買えないと言われ「そうよね……。もう出かけることもないものね……。」としょんぼり。いやいや、出かけないから買ってあげないわけじゃないの! 買ってあげたいのはやまやまだけど、今のあーちゃんに合うものを選んでほしいだけなの! 買わない理由をちゃんと聞いて理解してほしいのに、それがかなわないのはもどかしいです……。
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施設では他の入居者さんの目があるので、悪目立ちしてほしくないというワフウフさんの気持ちは理解できますが、あーちゃんが落ち込んでいる顔を見るのは心が痛いですね……。好みの洋服を着ることはかなわないとしても、お散歩のついでにウィンドウショッピングを楽しんで、オシャレへの関心を失わずにいてほしいものです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

