猫は、触られたりお手入れをされるときに「やめてほしい」と感じると、しぐさや行動で気持ちを表します。
この記事では、猫が「やめてほしい」と思っているときに見せるサインについて、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生が解説します。

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫を触ったりお手入れをしているときに、猫が「やめてほしい」と感じている場合、次のようなしぐさを見せることがあります。
・しっぽをゆっくり振る
・イカ耳になる
・唸る
・威嚇する
・パンチする
・逃げる
こうしたサインは、手先や足先、しっぽなどの苦手な部位を触られたとき、しつこくなでられたとき、またはそもそも触られたくない気分のときに見られることが多い傾向があります。
お手入れが苦手で嫌がる猫への接し方のコツ
引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー
爪切りやブラッシングなどのお手入れが苦手で、触られるのを嫌がる猫も少なくありません。猫を触るときは、次のポイントを意識しましょう。
・短時間にとどめる
・興奮してきたらやめる
・手先などの苦手な部位を避ける
お手入れに慣れてもらいたいときは、最初からすべての工程を行おうとせず、少しずつ段階を踏んで慣れてもらうことが大切です。
たとえば、爪切りに慣れてもらう場合は、「爪切りという道具に慣れてもらうこと」と「足に触れて爪を出すこと」の2つに分けて、練習を始めましょう。
爪切りに対しては、
① 爪切りを出しておく
② 爪切りを持ちながらおやつを与える
③ 慣れてきたら足先にそっと当ててみる
爪を出すことに対しては、
① おやつを与えながら足に触れる
② 慣れてきたら爪を出してみる
③ 爪切りを当ててみる
④ 落ち着いて受け入れられるようなら、一本だけ少し切ってみる
いずれもおやつを与えながら進めて、猫に「嫌な印象」を持たせないようにしましょう。
ブラッシングも同様で、苦手意識を持たせないように少しずつ練習してください。また、前述した“嫌がるサイン”が見られたら、速やかに中止を。焦らず、ゆっくり慣れてもらいましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
取材・文/柴田おまめ
※写真は「ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
※記事の内容は2025年11月時点の情報です。
